先生
あ、雪城
先生
ちょっといいか
朱鈴 シュリ
こんにちは、先生
朱鈴 シュリ
どうされました?
先生
お前確か生徒会だったよな?
朱鈴 シュリ
はい
先生
もうすぐ3年が卒業だろ
朱鈴 シュリ
意外と早かったですね
先生
ああ(笑)
先生
それで生徒会長、副会長が
先生
永井を生徒会長に、雪城を副会長に推薦した。
朱鈴 シュリ
え、?
私の高校は
卒業間近の現生徒会長、副会長が
次の生徒会長、副会長を推薦できる。
ただしそれはあくまでも推薦であり、
なるかならないかは本人次第。
朱鈴 シュリ
……。
悩む…
先生
急ぎという訳じゃないが、卒業式の準備もあるしな
先生
そういえば、姫乃も生徒会に立候補した。
朱鈴 シュリ
…!
先生
姫乃が雪城と話したいって言ってたぞ
朱鈴 シュリ
……知らせてくれてありがとうございます
朱鈴 シュリ
今度話せる機会があれば聞いてみます
先生
そうしとけ
先生
じゃあ気おつけて帰るんだぞ〜
朱鈴 シュリ
はい
副会長か…
永井くんと、一緒に……
朱鈴 シュリ
(ドンッ
姫乃
きゃあっ…!
朱鈴 シュリ
あ、ごめんなさい
朱鈴 シュリ
って、姫乃さん…?
姫乃
朱鈴ちゃん!
姫乃
会えてよかった、ずっと話したいことあってね
朱鈴 シュリ
何?
姫乃
私、永井くんが好きなの
朱鈴 シュリ
!
その瞬間、鼓動が速くなった。
姫乃
だから生徒会に立候補した
姫乃
生徒会、絶対入ってみせるから
姫乃
その時は協力してね、"すずちゃん"!
朱鈴 シュリ
っ…
朱鈴 シュリ
……分かった(ニコ
姫乃
(ニコッ
姫乃
じゃあまた明日ね!
朱鈴 シュリ
また明日
朱鈴 シュリ
……。
私はどうして彼女の事が苦手なのか。
それは多分
牽制、されているから
朱鈴 シュリ
(そして私が誰を好きなのかも
朱鈴 シュリ
(あの人は確信してる
協力してねって事は
私に拒否権はない。
……また、
奪われてしまうのかな
朱鈴 シュリ
ただいま
母
おかえりなさい
母
学校はどうだった?
朱鈴 シュリ
楽しかったよ
母
そう、良かった
母
朱鈴、そろそろチョコレートダメになっちゃうんじゃない?
朱鈴 シュリ
あ…
朱鈴 シュリ
確かに、
母
沢山貰っちゃって、モテるねぇ♡
朱鈴 シュリ
あはは、
母
捨てるなんてことその子に失礼よね……
朱鈴 シュリ
?!
朱鈴 シュリ
ちょ、ちょっとお母さん…?
母
ん?
朱鈴 シュリ
私ちゃんと食べるつもりだから……
朱鈴 シュリ
捨てないでね
母
冗談よ、冗談(笑)
朱鈴 シュリ
ならいいけど、
母の冗談のレベルが怖い……
朱鈴 シュリ
ウッ、胃もたれしそう……
朱鈴 シュリ
ん?
女子
すずちゃん、ちょっと聞きたいことあるんだけど
女子
急にごめんね
朱鈴 シュリ
大丈夫
朱鈴 シュリ
どうしたの?
女子
あの、今日学校で藤崎くんと会って、
朱鈴 シュリ
うん
女子
「雪城先輩の連絡先知りませんか?」って聞かれて
女子
まだ教えてないんだけど、教えても平気?
朱鈴 シュリ
なんだ、びっくりした(笑)
朱鈴 シュリ
何か嫌なことさせちゃったのかと思った
朱鈴 シュリ
いいよ
女子
ありがとう、また明日学校でね!
朱鈴 シュリ
また
朱鈴 シュリ
藤崎くんの連絡先…(ボソッ
そういえば教えてもらってなかったな
朱鈴 シュリ
(ちょっと楽しみ?……かも