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なるほど......私天才だ☆(10回くらい読みました)
青
桃
愛してたよ
その言葉がずっと離れない
あの日、あの時
君に言わなければいけないことがあるような気がして
1回でいい
たった1回でいいんだ
もう一度君に会いたい
会ってこう伝えたい
俺は愛してるよ
桃
ねぇ、もう一度笑ってよ
泣いてよ
怒ってよ
俺のそばで
俺の、俺のそばで
桃
青
桃
この一言が原因だった
青
青
なんで
なんでなんで
何も言えなかったんだ
ずっと辛かった
今日を頑張りたいのに、楽しみたいのに、明日が勝手に追ってくる
そんな日々に、戸惑う僕は君と出会ったんだ
青
えっ?
あぁ、俺は公園のベンチで寝ていたんだった
桃
青
は?大丈夫だって言ってんだろ
桃
青
なんだこいつ
桃
身長は150くらいかな 顔も幼い
桃
桃
青
青
ん??????
青
桃
いやいや、どう考えても小学生だろ
青
頬をプクッと膨らましながら君は言った
桃
桃
青
桃
青
青
あ"?潰してやろうか
青
そう言って君は手を差し出してきたんだっけ
桃
桃
それで俺は、手を握り返した
その瞬間、世界が色鮮やかに見えたっけ…
握った手は冷たかった
いつまでもこのままだといいな……
それから俺たちは同じような孤独を分け合いながら過ごした
交わす声は、虹のように綺麗で
星を見つめる君の瞳は、月のように美しい
次に会える時を思う
そんな日々と君を愛していた
俺と君が付き合い始めたのは……
桜の匂いがしてたから春かな
綺麗な桜が舞って
俺たちの世界は春の色だった
青
青
桃
桃
俺たちは幸せを絵に描いたようなカップルだった
青
桃
青
桃
桃
走るように時は過ぎていった
それは非情なほど平等で
その先の結末に気づけなかった
少し鼻にかかる声も
すぐに赤く染まる頬も
開く花に似た笑顔も
流れてく夏の雲のような髪も
その全てを愛していた
いつの間にか季節は秋
金木犀の香りがしてたっけ
その頃には"俺が"変わりはじめてた
それでも君は責めなかった
青
その一言で呆気なく終わった
秋の雨が頬を濡らした
もう、冬だ
青と別れてから3ヶ月
まだ青のことを忘れられない
冬の空が俺の傷に染み渡る
もう、もう忘れよう
思い出は星空に捨てて
巡る四季は軽やかだった
桃
桃
桃
誰のために?
桃
桃
桃
どんどん記憶が枯れていく
気から舞ってく木の葉のように……
end……