この豪華で大きい広場は、 ユナの血で真っ赤に染まっている。
ハラダ
そんな中、ポツンと倒れているユナを、ハラダはじっと観察している。
ハラダ
ハラダ
だんだん、ハラダがぼやけて見えなくなる。
もう......限界なのかもしれない。
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
俺は、目を瞑った。
それにしても、俺の情けなさに絶望していた。
ユナのことが、ずっと頭から離れなかった。
どうして、あんな奴に引っ掛かってしまったのだろう。
あんなに、
ユナ
あんなに、
ユナ
あんなに
幸せだったのに
生きようって、思えたのに...
許せない、あいつが許せない
俺だけがもらえる豪華賞品で、 人生を謳歌してやるんだ
俺は、強くそう誓った。
数時間後
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
ハラダ
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダは、変わらずニコニコしている。
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
俺は、唾を飲み込んだ。
こんな命懸けで生きて、得られる豪華賞品とは一体どんなのだろうか。
俺は、ドキドキが止まらない。
ハラダ
ハラダ
そこに運ばれてきたのは
毒々しい薬だった
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
ハラダ
省吾(しょうご)
ハラダ
俺は頭がおかしくなりそうだった。
いや、もう頭がおかしくなっているのかもしれない。
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
ハラダ
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
自分の中から、ふつふつと何かが込み上げてくるのがわかる。
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
全ての点が線で繋がれていく。
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
ハラダ
ハラダ
ハラダ
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
ハラダ
省吾(しょうご)
パリンッ!!!
俺は薬の瓶を持って、床に投げ捨てた。
そして、勢いよく音を立てて瓶が割れた。
省吾(しょうご)
俺は飛び起きる。
省吾(しょうご)
ここは、確かに俺んちだ。
省吾(しょうご)
汗まみれだ。
時計の時間は、朝7:30を指している。
省吾(しょうご)
俺は少し動揺して、 急いで会社に行くための支度をする。
...といっても、 リストラされていて向かう場所はないが。
とにかくこの部屋を出たくて、 俺は急いで準備をした。
俺はリビングへと向かう。
妻
省吾(しょうご)
妻
妻
妻
妻
妻が、ため息をつく。
まるで、寄生虫を見るかのように俺を見る。
俺は何も言わずに、ただ家を出た。
いつものホーム。
俺は今日も、ただ人がせこせこと歩いているのを、ぼーっと眺めている。
省吾(しょうご)
今日も、生きている心地はしなかった。
そして、今朝みた夢を思い出す。
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
夢に言っていた、『楽に死ねる薬』
もしも自分が飲んだとしたら、 どんな感じになるのだろう。
俺は、夢の中で壊してしまった。
今、『楽に死ねる薬』があったのなら...
そんなことを考えながら、俺はズボンのポケットに手を入れる。
クシャッ
省吾(しょうご)
そこには、 くしゃくしゃに丸められた一枚の名刺があった。
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
???
俺は、咄嗟に振り向く。
そこには、見覚えのある顔があった。
一滴の汗が、背中につたっていく。
???
???
俺は、迷わず答えた。
省吾(しょうご)
省吾(しょうご)
???
???
「活用させていただきます」
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