ヒカリ
時は18時間前に遡る。
ヒカリ
ヒカリはごくごく普通の高校生だった。
ヒカリ
ヒカリ
ハルキ
ヒカリ
ヒカリ
ハルキ
ハルキはヒカリの幼馴染。幼稚園の頃からの付き合いで今も同じ高校に通っている。
ヒカリ
ハルキ
ヒカリ
ハルキ
ヒカリ
ハルキ
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリは運動神経だけなら学年1位、2位を争うほどだった。
ハルキ
それと反対にハルキは運動神経はあまり良い方では無い。
ヒカリ
ハルキ
ヒカリ
ハルキ
ヒカリ
ハルキを急かすようにその場で忙しなく足踏みをするヒカリ
ハルキ
ハルキ
そしてふたりはいつものように学校の階段を上がって行った。
そう、彼らは普通の高校生だったのだ。
しかしそれが壊れてしまうのは その日の放課後のことだった。
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリ
と、その時
ヒカリ
後ろから誰かに布のようなもので 口を覆われた。
ヒカリ
だんだんとヒカリの意識が遠のく。
ヒカリ
そしてそのまま意識を失い
気がついた時にはこの部屋にいた。
ハルキ
ヒカリ
ハルキ
ここにいる経緯は思い出したもののこの状況は飲み込めずにいた。
ヒカリ
ヒカリ
捕まったのか、と言いかけたヒカリを遮るようにハルキは
ハルキ
ヒカリ
口ではわかっていない振りだが考えられる可能性はもうひとつしか頭にはなかった
ハルキ
ハルキの口から告げられる真実をすんなり飲み込めるはずもなく、
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリ
ハルキの落ち着いた言葉を聞いてヒカリは怒り混じりで語気を強める。
そしてハルキに詰め寄るように檻にしがみつく。
ハルキ
ハルキの少しほほ笑みかけるような顔がヒカリにとっては今はただ薄気味悪かった。
ヒカリ
檻の隙間から手を伸ばしハルキの胸ぐらを掴もうとした。
ハルキ
ハルキ
やれやれと言うふうにため息をついた。
ヒカリ
ハルキ
ハルキ
ハルキ
それを聞いてヒカリは唖然とした。
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリ
ハルキ
ハルキ
そう言いあくびをしながらハルキは階段を上がっていってしまった。
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリ
ヒカリの全身から一気に力が抜けその場に座り込んでしまった。
ヒカリ
それと同時に涙も込み上げてきた。
ヒカリ
考えれば考えるほど頭の中はこんがらがり その度に涙が溢れ出てくる。
ヒカリ
腰が引けて立てもしないので そこら辺の壁にもたれ掛かり うずくまるように座り込んだ
ひとしきり泣いたあと疲れ切ってしまったのかヒカリは眠ってしまった。
その日ヒカリは幼い頃の夢を見た。
森をさまよっていた。
息を切らせながら走っていった先には さびれた廃墟があった。
人がいた。
たくさんの黒い服の人達。
そしてその真ん中には頭に袋を被らされ座らせられている人。
そして髭の生えた貫禄のある人が袋を被った人の頭に銃口を突きつけ、
ヒカリ
ヒカリは腹に重い痛みを感じて 目を覚ました。
ハルキ
ハルキ
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