康平
雨、止むまで待つしかないか
康平はそう言って, 壁に背を預けた。 その距離が,近い。
近すぎて,蓮音は一歩下がる。 けれど,すぐ背中が棚に当たった。
康平
……蓮音?
名前を呼ばれて,肩が強張る。
康平
大丈夫か?
覗き込むような視線。 心配しているだけの顔。
蓮音
平気です
即答だった。 反射に近い。
康平
……平気には見えないけど
康平は,距離を詰めない。 けれど,離れもしない。 それが,いちばん苦しい。
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康平
康平はそう言って, 壁に背を預けた。 その距離が,近い。
近すぎて,蓮音は一歩下がる。 けれど,すぐ背中が棚に当たった。
康平
名前を呼ばれて,肩が強張る。
康平
覗き込むような視線。 心配しているだけの顔。
蓮音
即答だった。 反射に近い。
康平
康平は,距離を詰めない。 けれど,離れもしない。 それが,いちばん苦しい。