Myru
ドカッとMyruがベンチへと腰を下ろす。
少し離れた所に立っている時計は 19:30過ぎを指していた。
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Myru
とある用事を終え、俺達は近くの公園に立ち寄っていた。
とある用事っていうのは、俺の友人から頼まれたちょっとした手伝いで。
その友人がアパレルブランドを立ち上げていて。そんでついこの間、ブランドの新作が出来たらしく、新作を着て宣伝するモデルを探していたとの事。
まあつまり、その新作のモデルを引き受けたって感じ!
こういうモデルの手伝いをすると、そのブランドがSNSで告知した時に、モデルをした俺らの名前を載せてくれる。
そうすると、『これ誰だ?』 って興味持ってくれた人とかが 俺らの事を知って、 『バンドやってる人なんだ!』 となり、ボクヲトを知るきっかけになるってわけ!
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Myru
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近くにあった自動販売機を操作しながらそんな会話をする。
金を入れて、お茶とコーラのボタンを押せば、子気味の良い音を立ててペットボトルが2つ出て来た。
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Myru
それを取り出して、コーラをMyruの方へと投げれば、短く礼を言ってそれを受け取る。
Myru
Myru
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Myru
Myru
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Myru
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そこそこの頻度でアパレルブランドを持つ友人達の手伝いをする俺にとっては、これくらいいつもの事だし。
Myru
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Myru
Myru
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Myru
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なんて話しながらスマホを開くと、SNSからの大量の通知が目に入った。
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Myru
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Myru
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画面を数回タップして通知画面を確認する。 スクロールして内容を確認すれば思わず笑いが零れた。
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Myru
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Myru
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Myru
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SNSのアプリを閉じて、検索画面を開く。 適当に単語を打ち込めば、いくつかの中華料理店が検索にヒットした。
Myru
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Myru
Myru
適当に会話していると、スマホをいじっていたMyruが楽しげな声を上げた。 何だ?と視線をMyruへと移せば、にやにやと変な笑みを浮かべている。
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Myru
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Myru
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ひなっさんっていうのは 俺らのマネージャーさんの事。
夕凪一夏(ユウナギヒナツ)でひなっさん。可愛い名前をしているが れっきとした男性で、 優しいけど強かで、怒ると怖い。
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流石マネージャー!と言った 感じで、ひなっさんに 「俺らの曲だとどれが1番好き?」と聞くと決まって 「決められない」って答えるんだ。
それを聞くとNoelはいつも 「決めてよ〜」なんてぶつくさ言ってるけど、本当は結構喜んでいたりする。正直、俺らも嬉しい。
Myru
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Myru
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再度スマホの画面からMyruへと視線を向ければ、きょろきょろと辺りを見渡していた。
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Myru
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Myru
分かってんのかこいつ、と不安になる返事をするMyru。
こいつは、元の声が大きいから普通に歌うだけでも響くのに、気分が上がると声が大きくなる。 とても面倒臭いやつである。
ボーカリストとしては、なかなかの強みだとは思うけど。
Myru
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Myru
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Myru
楽しそうに笑うMyru。 それにつられて俺も笑いを零す。
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ふと思い付いて、俺はスマホのカメラアプリを開き、カメラをMyruに向ける。
Myru
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Myru
ピコン、とスマホが子気味のいい音を立てる。 それを聞いてMyruはカメラを指さして、ニッと笑う。
軽く息を吸えば、さっき話していた新曲をアカペラで歌い出す。
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Myru
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Myru
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歌を聞きながら考え事をしていると、Myruが歌いながら、急にseraのドラムを真似し始めた。
良い感じに歌いながら、しれっとふざけるこのバランスの悪さが面白くて、ついつい笑い声が出てしまう。
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悪ノリをしてそう声を掛けてやれば、いきなりベンチから立ち上がって俺の方へと向かって来た。
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Myru
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そこそこ勢いよく向かって来たから、カメラは向けたまま俺は後ろへと逃げる。
でもMyruは追いかけて来ていて。 笑顔で歌いながら来るんだから、そこそこホラーである。 しかも今は夜だし、尚更怖い。
Myru
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Myru
カメラぎりぎりまでMyruが近付いた所で撮影を止める。
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Myru
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Myru
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Myru
今Myruに言った内容を、Noelにも伝える。 多分seraも一緒に居るだろうから、2人揃って最寄駅に来るだろう。
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Myru
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ベンチに置きっぱなしだったコーラとお茶を回収して、公園を後にする。
Myru
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頼まれた通り、Myruに動画を送信する。 ついでにSNSの方にも投稿!
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帰宅途中の会社員や学生から、遊びに出掛けている若者、客引きをしている人達までが揃う駅前。
ここは今日も今日とて人が多い。
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Myru
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俺らは駅の入口付近にある広場から少し離れた場所に居るが、ここも人通りはかなり多い。
Myru
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Myru
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Myru
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Myru
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電話をするのは諦めて、Myruと一緒に辺りを見渡す。
Noelは金髪だし、割とすぐ見付けられるんじゃないかと思ったけど。 人が多くて案外見当たらない。
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Myru
というか、背が高くて白髪のMyruは目に留まりやすいし、Noelやseraがこいつを見つけてくれるんじゃないか?
Myru
Myru
なんて考えていたら、Myruが右の方を指さしていた。
その方向を見れば、Noelとseraがきょろきょろと俺らを探している。
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Myru
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相変わらずのMyruの声量にビビりながら、慌てて思いっきり頭を叩く。
Myru
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Myru
そこそこ名も知れているバンドになった為、人通りの多い場所には少なからずファンもいるかもしれないわけで。
そんな場所で自分の正体を曝け出してしまえば、面倒臭い事にもなりかねない。
いやまあ、実際何回か面倒臭い事になったりしたし。
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Myru
はあ、とわざとらしくため息を吐いてやればMyruは申し訳なさそうに眉を下げる。
感情が顔に出やすくて、それ故によく見せる子供のような表情を見ていると、本当に歳上なのか疑ってしまう。
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周りの様子を窺うが、どうやら杞憂だったようで、誰も気に止めている様子はない。
Noel
sera
俺が一人安堵していると、こちらへ来ていたNoelとseraから声を掛けられた。
Myru
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Noel
sera
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Myru
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Noel
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Noel
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Noel
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Myru
Myru
Noel
Noel
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Myru
Noel
Noel
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Myru
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Noel
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Myru
Noel
Myru
Noel
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Noel
Myru
Noel
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とかなんとか話ながら店までの行き方を調べるため、マップアプリを開く。
丁度出てきた店情報には酒のメニューも見えて。
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Myru
Noel
sera
Myru
sera
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sera
Noel
sera
sera
Noel
Myru
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sera
とか言いながら、seraは店を出る時には送ってくれるって言うんだよなぁ。
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Noel
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Noel
Noel
Myru
Noel
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Myru
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Myru
sera
Myru
sera
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Noel
そんな話をしながら、俺達は店へと向かった。
ちなみに、ちゃんとseraは全員家まで送ってくれた。 まじ感謝。
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