人の話し声、足音、電車の音、その他もろもろエトセトラ…
随分と聞き慣れた喧騒を無視して、駅の外へと足を運ぶ。
Myru
ぐっと腕を上げながら大きく伸びをする。
Myru
くるりと振り返って、駅を見上げる。
視線の先には駅名が書かれていて、今いる場所があまり来慣れていない場所だという事を、改めて実感させた。
Myru
近くにあったベンチへと腰を下ろして、スマホを取り出す。
今日は俺単体の仕事の為に、この駅へと訪れた。 まあ、駅というか場所?街?なんだけど。
いつもだったらマネージャーの ひなっさんが送迎をしてくれるんだ けど、今日は別の用事が あるらしく先にこの場所へと来ているらしい。
ひなっさんへ駅に着いたと連絡を入れる。すぐに返信が来ないって事は、忙しいか運転中だろうな。
ひなっさんが遅れる事なんて無いだろうから、返信が来るまでSNSを開いて時間潰す。
『おはよう!もう昼だけど! 俺は今から仕事へ参る! 近々告知出来る仕事だから 楽しみにしといて!』
なんて呟きをSNSへと投稿する。 少しすればその呟きに沢山の人が反応をしてくれた。
中には『楽しみ!』とか『頑張ってね!』っていうメッセージも来てて、ついつい頬が緩んでしまう。
Myru
一旦落ち着くために、さっき自販機で買ったコーラを開ける。
キャップを回せばプシュッと良い音がして、俺のテンションが少し上がった。
そんでそのテンションのまま、コーラを一口。
Myru
Myru
なんてボヤいていると、スマホが振動し始めた。
Myru
画面を確認すれば、ひなっさんからの着信だった。 画面をスワイプして電話を取る。
Myru
電話に出れば、申し訳なさそ〜〜な感情が溢れ出ているひなっさんの声が聞こえた。
Myru
Myru
Myru
車のドアが閉まる音と、ロックをする音が聞こえた。 これはもしや、わざわざ駐車場に停めて、迎えに来てくれている…?
Myru
Myru
駐車場を探すために、きょろきょろと辺りを見渡す。
Myru
Myru
Myru
Myru
とか言いながら歩いていると、ひなっさんが何かに気付いた様子。
Myru
Myru
?
声のした方を見れば、緩く手を挙げ優しく笑うひなっさんが居た。
Myru
相変わらずの顔の良さ。 めちゃくちゃ優しい笑い方だし、大人っぽい雰囲気がこれまた良くて……大変困ってしまう。
ボクヲトマネージャー夕凪一夏(ユウナギヒナツ)。 恐るべし……
なんて馬鹿な事を考えていれば、ひなっさんは電話を切り、スマホをポケットへとしまって俺へと近付いて来る。
夕凪 一夏
Myru
Myru
夕凪 一夏
夕凪 一夏
Myru
スマホで時間を確認する。 俺の仕事は確か14時頃だったはず。 現在は13時過ぎくらいだから、そこそこ余裕はありそうだ。
Myru
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
夕凪 一夏
Myru
駐車場から車に乗り、道路へ出て現場へと向かい始める。
助手席にはひっなさんの書類が沢山あった為、俺は後部座席へと座っていた。
Myru
夕凪 一夏
前部座席に肘を置いて、ひなっさんへと声を掛ける。
Myru
夕凪 一夏
Myru
最近はあんまり当たらないけど、たまぁにめちゃくちゃ文句付けてくるスタッフさんとか居たりするから、出来るだけそういう人は把握しておきたい。
seraとかukiИoだったら上手く対応出来るだろうけど、俺は……あんま自信ないし。
夕凪 一夏
Myru
夕凪 一夏
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
楽しそうに笑うひなっさん。 ひなっさんが楽しそうだから別にいいけど、いいけどさ!
Myru
夕凪 一夏
Myru
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
Myru
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
Myru
夕凪 一夏
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とか言って俺が一方的に騒いでいると、突然ひなっさんのスマホが鳴り出した。
Myru
夕凪 一夏
夕凪 一夏
ホルダーに掛けられているスマホの画面をタッチし、スワイプして電話を取るひなっさん。
夕凪 一夏
夕凪 一夏
夕凪 一夏
夕凪 一夏
夕凪 一夏
通話終了のボタンをタップして、電話を切るひなっさん。
Myru
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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春海(ハルミ)さんはひなっさんの後輩に当たる人で、めちゃくちゃしっかりしている人。
ちなみにPiecё_of_cakё(ピ-スオブケイク) のマネージャーさんでもある。
ピスオケと合う時に、たま〜に挨拶するくらいでめちゃくちゃ認識があるわけじゃないけど、ピスオケの奴らから話は聞いている。
なんかすぐ怒るらしい。 でも仕事めちゃくちゃ出来る凄い人だって言ってた。 ひなっさんの後輩なら…確かに仕事は出来そうだなぁ…。
夕凪 一夏
Myru
夕凪 一夏
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
そう言いながら笑うひなっさん。 その笑みがめちゃくちゃに優しくて、なんだか俺もつられて笑顔を浮かべる。
夕凪 一夏
Myru
ハンドルを切って、現場の駐車場であろう場所へと車は向かう。
座席へ放っていた鞄を引き寄せて、降りる準備する。
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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車を降りればピピッと音を立てて、車がロックされる。
Myru
大きく伸びをして深呼吸をする。 これは俺の大切なルーティーン。
Myru
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夕凪 一夏
何度目か分からない、疲れたという言葉を吐きながら背もたれへ背を預ける。
夕凪 一夏
Myru
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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ずるずると座席に横へと倒れる。
sera達が居れば、まだテンションが上がって元気だったかもしれないけど…。一人だとそこそこキツい。
Myru
夕凪 一夏
Myru
それ聞いて、俺は勢い良く起き上がる。
Myru
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
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夕凪 一夏
帰宅ラッシュで人も車も多く、混んでいる道路にゆっくりと車が止まる。
外の様子を確認してからドアを開けて、車を降りる。
Myru
夕凪 一夏
Myru
夕凪 一夏
Myru
夕凪 一夏
ひらひらと手を振ってから車のドアを閉める。
再度車の中のひなっさんへと手を振ってから、俺は駅へと向かう。
Myru
Myru
明日の練習へ備えて、喉の調子も気にしておかなくてはいけない。
晩飯を何にするか頭の中で考えながら、駅へと足を進める。
この後、駅前にいたストリートミュージシャンの演奏を聞いて帰った為、帰るのが遅くなり、次の日寝坊しかけたのは誰にも言わないでおく。
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