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コメント
1件
うわあ…読んでて胸がぎゅってなった… 夢の中と現実がリンクしてて、そっからあの結末に繋がる流れが苦しかったです。こさめが「な…くの、いろ」って言ったとこ、切なすぎて息止まった。自分の色が赤だって気付いた暇くんの感情もすごく伝わってきました。ラストの口づけ、誰も止められなかったっていうのも…それだけ特別な瞬間だったんだなって思います。すごく好きな話でした。 でも次、どうなるんだろう…続きが気になって眠れないかも…🥀
__𝒔𝒊𝒅𝒆 暇 懐
夢を見た
黒いパーカーを着たこさめが立っている
俺は傘を握って、その不思議な光景に
立ち尽くしていた
あの日と全く同じ雨の中だ
けど…違った
雨乃 こさめ
暇 懐
目が合うととこさめは、こちらに向かって走ってきた
そのまま俺の胸に飛び込むと、ぎゅっと抱きついてくる
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
暇 懐
暇 懐
雨乃 こさめ
雨乃 こさめ
こさめは、消えようとしなかった
そのまま当たり前のように俺の家に着いて
2人で夕飯を食べて
ゲームをした
雨乃 こさめ
暇 懐
ゲームに負けたこさめは
分かりやすくしゅんとしている
でも慰めるようにその頭を優しく撫でると
嬉しそうに笑った
暇 懐
なんて、微笑ましく思って
幸せだった
夢の中での俺らは、現実の俺らと全く変わりなくて
ただ何気ない時間を幸せに過ごした
けど…微かな、違和感を感じたんだ
雨乃 こさめ
暇 懐
雨乃 こさめ
おやすみ、なんて言って
2人揃ってソファで目を瞑って
夢の中で仮眠しようとした
しばらくして感じる
実際のことなのか、夢のことだったのかはわからない
だけど
確かに、隣にいた温もりが消えた気がした
暇 懐
夢の中の俺は、すぐに目を覚ます
目を開けるとそこには…誰もいなかった
暇 懐
嫌な予感を感じる
自分の手を見てみるけど、そこに残るのは確かな手の感触だ
さっきまでそこにあったものは、なくなっていた
ちゃんと握りしめていたはずだった
焦りを感じて
どこか嫌な予感を拭えなくなって
脳の中でぼんやりと
暇 懐
その考えが浮上する
暇 懐
半ば悪夢から目覚めるかのように飛び起きた
背中には冷や汗をかいており
息は乱れていた
俺はそんな中で辺りを見渡し
そして…気付く
暇 懐
夢と同じだ
隣にいたはずの温もりは、なくなっていた
暇 懐
もう1回呼びかけてみる
あいつなら、先に起きていて
呼んだら飛びついてくる…なんてのもありえるから
けど
何度呼んでも…いつものように聞いていた明るい声は返ってこなかった
暇 懐
立ち上がる
嫌な予感を拭えないまま
働かない頭を必死に動かして身支度をした
暇 懐
そこで気づく
机の上に置いてあったのは
俺の家の合鍵と、水色のブレスレット
暇 懐
家を飛び出した
早くこさめの手を、掴まないといけない気がした
外は、雨が降っていた
でもそんなの気にする暇もなくて…ただひたすらに名前を呼びながら走った
暇 懐
周りの通行人たちが不思議そうな顔でこちらを見つめてくるが
そんな視線も気にならなかった
暇 懐
暇 懐
ただどうしようもなく湧き上がってくる焦燥感と不安に覆われていた
走って
走って…走って
着いた先で、足を止めた
不自然にできた人混みに
遠くに見える赤い光
暇 懐
直感で嫌だ、と感じた
当たらないで欲しい
暇 懐
暇 懐
震える声を荒げながら
人混みをかき分けていった
赤い光の元へ向かう
暇 懐
暇 懐
怖くて堪らないのに
俺の歩みは、止まることがない
入らないでください
警察がそういう声を無視して
俺は立ち入り禁止のテープを超える
暇 懐
嫌な予感は…当たってしまった
暇 懐
変形したトラック
できた血溜まりの真ん中に
痛々しいほど綺麗で
俺がこの世で最も愛した人が…倒れていた
雨乃 こさめ
暇 懐
警察が俺を制止しようと肩を掴む
けど、突き放した
暇 懐
暇 懐
目の前のことに頭がいっぱいだった
今手を離したら…呼びかけるのをやめたら
2度と会えなくなる気がしたから
雨乃 こさめ
何度か呼びかけたところで
微かに指が動く
暇 懐
ゆっくりと目が開くと
こさめは…空は手を伸ばした
血が雨と混ざって、近くにいた俺にも降り注ぐ
暇 懐
その手を包み込むように優しく掴むと
安心したように笑って…こう言った
雨乃 こさめ
それだけ言うと、
パタンと
また力が抜けて…目が閉じていく
暇 懐
不思議な光景だった
こさめは…自分が死にそうだと言う状況なのに
限りなく幸せそうに笑った
俺を制止していた警官たちも
その光景を見て、静止を止める
一部始終を見ていた野次馬たちも
言葉を失ったように…こちらを見ていた
暇 懐
暇 懐
俺は赤で、こさめが水色
いつしか大切になっていた…何気ない会話
雨乃 こさめ
暇 懐
不思議だった
沢山の人がいる中で
何故か…世界に俺とこさめしかいないのではないかと思うくらい
残酷で…優しい空気が流れていた
暇 懐
暇 懐
暇 懐
冷えているこさめの頬に手を添える
そのまま、口付けをした
その光景を誰も止めることはできなかった
遠くから…救急車のサイレンの音が近づいてくるのだけは、わかった