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【第一章】残響のアンノーン

第8話 - 【1-4】ようこそ、天禄学院へ。

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2025年05月13日

#おバカなIQ3

#参加型

IQ3 @アイと呼べ

如月樹

「……で、そいつが“藍川真流”って名前だったな。たぶん同じ任務受けてる。見かけたら合流してやってくれ。」

如月樹の声が軽く響く

朝の空気の中、幸斗、不稲、連夜の三人は天禄学院の大きな門の前に立っていた

如月幸斗

天禄学院……名前の割に、でかいなここ

幸斗がギターケースを背に、校舎を見上げてぼやく

連夜は少し緊張した様子で制服の襟を直し、不稲は無表情で門を見つめている

如月幸斗

……ふぅ、まだ来てねぇのか？あの“担当の人”。早く済ませたいんだけど。

如月蓮夜

落ち着け、幸斗。隊長も“昼には動きがある”って言ってたろ

如月幸斗

えぇーでも朝から立たされてんのに……

そんなやり取りをしていると、門の奥、校舎から二人の姿がこちらに向かってくるのが見えた

一人はスーツを着た中年の男性で、もう一人は天禄学院の制服に身を包んだ少女のような人物だった

如月幸斗

……あれ、生徒？いや、教師も一緒……？

如月不稲

校長……と、たぶん生徒会長なんじゃないかな？

不稲がそう言った通り、二人は目の前で足を止めた

相澤京吾

ようこそ、天禄学院へ。私はこの学院の校長、相澤京吾（あいざわきょうご）だ。こちらは――

白鳥翠

白鳥翠と申します。
以後、お見知りおきを……

にこりと微笑んでお辞儀をする翠

如月幸斗

あー……生徒会長って感じだな、うん。
声からして育ち良さそう

如月不稲

ちょっと幸斗、失礼だよ……！

隣で連夜が苦笑いで肘をつつくが、幸斗はふんとそっぽを向いた

相澤京吾

案内しよう。といっても、君たちの身元は既に通達を受けている。正式な生徒としての登録も完了済みだ

相澤京吾

今日は簡単な説明だけだが、気楽にしていてくれ

校長――相澤の言葉に従い、三人は翠の後ろについて歩き始める

校長室らしき画像が見つかりません助けてください()

重厚な扉を抜けて案内された校長室

天禄学院の象徴でもある巨大な書棚が並び、部屋の中央には円卓が配置されている

壁には数枚の写真や表彰状が飾られていた

相澤京吾

ここが、今日から君たちの新しい舞台だ。任務の性質上、校内では極力目立たないようにしてもらう

相澤京吾

だが、何かあれば私か翠に相談するといい

如月幸斗

はぁーい。で、クラスは？

相澤京吾

不稲くんは1-A組、連夜くんと幸斗くんは1-B組に配属されている。

白鳥翠

ちなみに私は1-Aなので不稲さんと同じクラスです(*早生まれ)

如月不稲

よ、よろしくお願いします...!

その時、幸斗の視線が壁の写真に止まった

如月幸斗

あれ、何？誰？その……白い髪のやつ

相澤京吾

ああ、それか。

校長が少し声を落としながら写真を手に取った

っていたのは校長と、白い長髪の少女――のように見える人物だった

制服は古いデザインのものらしく、数年前の写真だろうか

相澤京吾

その子は、私の親戚だよ。両親を事故で亡くしてね、私が引き取ったんだ

相澤京吾

……今はもう、ここにはいないが

如月幸斗

へぇ……女の子？

相澤京吾

いや、男の子だ

如月幸斗

……ッ

幸斗が少しだけ目を見開く

不稲と連夜も驚いたように表情を揺らした

如月蓮夜

嘘だろ……？

如月不稲

本当に......？

相澤京吾

晴（はる）だよ。真白晴。今は少し離れたところで……療養している。少し特別な体質でね

その時、校長が腕時計を確認した

相澤京吾

っと……すまない。
次の予定がある。
説明はここまでにしておこう

そう言うと校長は扉の方に歩いていき、振り返って一言

相澤京吾

君たちの働きに、期待しているよ

そして静かに、校長室を後にした――

白鳥翠（しらとりすい）年齢：17歳性別：女役職：生徒会長能力：《リカバリー》——他者の怪我や精神を回復できるが、自身に同じ傷（特に心の傷）が転移する。武器：フラワーアロー（花の弓矢を遠距離で放つ）性格：上品で博識、穏やかだがドジな一面もある天然系。誰に対しても敬語を使い、争いを好まず仲介役に回ることが多い。その他：病弱で常に薬を服用している。品のある立ち振る舞いと柔らかな笑顔が特徴。