夕方の駅前。
放課後の人混みの中、山本はカフェの前で声をかけられていた。
ねぇ〜、君かわいいね。どこの学校?
ダークネス山本
相手は年上っぽい女性二人組。
断ろうとしても、なんか押しが強くて逃げられない。
山本の手が少し落ち着かなくて、視線も泳ぐ。
ダークネス山本
普通のとこって笑 うちらは、”どこ”って聞いてんのー。
ダークネス山本
ドンッ…
ダークネス山本
ねぇ、はーやーく。教えろよ。
ダークネス山本
ダークネス山本
そんなとき――
ねっぴー
息を切らして、駆けてきた高身長の少年。
肩で息をしながら、目だけは真っ直ぐに向けている。
ねっぴー
その一言に、空気が止まった。
女性たちは驚いたように顔を見合わせて、
「……チッ」と言って去っていった。
ねっぴーはまだ息を整えながら、
山本の腕を軽くつかんだまま、真剣な目で見つめる。
ダークネス山本
ねっぴー
ダークネス山本
山本の耳が、見る見る赤くなっていく。
いつもなら「バカ」って返すところなのに、言葉が出てこない。
ねっぴーが少し笑って、声を落とす。
ねっぴー
ダークネス山本
そのとき、山本の胸の中に“きゅん”って音が確かに鳴った。
照れと嬉しさがごちゃ混ぜになって、どうしても顔を見れない。
でも、ねっぴーの手の温かさだけは、ちゃんと感じていた。
~END~
これからも今までと同様、投稿頻度が少なくなると思います。 その間、気長に待ってくれると嬉しいです!m(_ _"m)
どの作品にもコメント・♡が多くて、もの凄い嬉しいです!! 本当にありがとうございます!
これからも、引き続きよろしくお願いします!!(*´▽`*)
コメント
4件
投稿頻度が遅くても許せるクオリティで最高! 神作品をありがとうです!!
ふぉーー!! 最高!