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2人になった
ゆきさんはまだ恥ずかしそうに顔を赤らめている
私はゆきさんの手を握るとゆきさんはびっくりしたように体を跳ねさせた
何をされると思ってるのでしょう…
狐
ゆき
??
声に違和感を感じたのは気の所為でしょうか
狐
狐
ゆき
??
やっぱり何かがおかしい
私が握っている手もいつもなら握り返してくれるのに…
狐
目を合わせようとするとゆきさんの目が泳ぐ
狐
私が聞くと一瞬だけ目を合わせてくれた
ゆき
ゆき
ゆき
?!
記憶が…
脳震盪ってお医者様は言っていたからその影響でしょう…
狐
狐
私はとりあえず握っている手を離した
状況が理解できてないゆきさんの手を握るのは怯えさせることしかしない
狐
彼氏だと…
言っていいものでしょうか
今のゆきさんには私は知らない人です
私が言い淀んでいるとゆきさんが口を開いた
ゆき
狐
ゆき
ゆきさんはにっこり笑う
その笑顔は今は苦しい
知ってる笑顔
だけど
私を知らない笑顔
ゆき
狐
ゆき
ゆき
ゆき
狐
ゆき
それを覚えているのなら言っても大丈夫でしょう…
狐
倒れて起きるまでは…
ゆき
ゆき
狐
ゆき
思い出したいと思ってくれてるのですね…
狐
ゆき
ゆき
そう言うとゆきさんは眠ってしまった
明日はゆきさんがよく抱いて寝ているサメのぬいぐるみを持ってきてあげましょう
ゆきさんが好きなお菓子も少しだけ…
早く思い出してくださいね…
私はそっとゆきさんの頬にキスをして病室を後にした
阿形
隈取
待合室でみんな待っててくれていた
狐
狐
般若さんが私を抱き寄せる
般若
狐
般若
般若
私は我慢ができなかった
般若さんの肩が少しずつ濡れていく
おかめさんが優しく背中を擦ってくれる
おかめ
どうして私を忘れてしまったのでしょう
ゆきさんにとって私はそれくらいの人だったのでしょうか
悪い考えが止まらない
あぎょが箱ティッシュをくれて
隈ちゃんがゴミ袋をくれて
般若さんとおかめさんが私を慰めようと擦ってくれる
般若
しばらく経って少し涙が落ち着いた頃般若さんが聞いてくる
狐
おかめ
おかめ
狐
狐
また涙が溢れ出す
狐
狐
狐
般若
般若さんが頭を撫でてくれる
隈取
隈ちゃんの言うとおり待つしかない
不安だ
ゆきさんはちゃんと私を思い出してくれるでしょうか
他の男の記憶と混ざってしまったら…
そもそも思い出せなかったら…
私はどうしたらいいのでしょう…
おかめ
おかめ
狐
おかめ
おかめ
おかめ
狐
みんなに慰めてもらいながら家に送ってもらった