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悪ノ＿

第21話 - 20.望ミノ終着点⑵

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2025年05月07日

#irxs

#VOCALOID

#悪ノ娘

#悪ノ召使

ｿﾙﾄ@please画力

NEXTタップで本編(注意事項はあらすじ参照)

♠ MEIKO side ~イレギュラー王国「王宮正門前」にて~

…ついに、ついにここまで来た。王宮前のイレギュラー軍も倒し、私たち革命軍は今、王宮の正門前に集まっている。ここまで、決して楽な道のりではなかった。多くの仲間が傷つき、倒れていった。

仮面の少女(クローバー)

後は王宮。ここを落とせば全てが終わるわね。

Meiko.

…そうね。でも時間が無いわ。ボルフェルトにいる軍が戻ってくる前に決着をつけないと

ボルフェルトではミナージュの手引きにより、現地の人達が抵抗を続けてくれている。しかし兵力差は圧倒的なはずだ。いずれは鎮圧されてしまうだろう。

実際、薄氷の上を歩いているようなものだ。何か一つ歯車が狂えば、全てが終わる。そんな戦いなのだ。

Meiko.

クリンプトから援軍が来なかったのも幸運だったわね

私はあえて、クローバーに聞こえるように呟く

仮面の少女(クローバー)

…意地悪なのね、貴女

少し笑いをこぼして言うクローバー。そして彼女は傷ついた左腕を押さえた

Meiko.

傷の方は大丈夫なの？

仮面の少女(クローバー)

ええ、戦えないほどではないわ。…ヴェノム傭兵団、予想以上だったわ…特に団長のガスト＝ヴェノム。あんな化け物がいるなんてね

私はヨーク、セッカと共にローラムで戦っていた。セッカが重傷を負ったものの、商人をはじめとする中層階級市民の助けもあって何とか勝利を収めることができた。

ロールドの方はクローバーと彼女の率いる仮面兵団、それにマークが傭兵団と戦っていた。ガスト＝ヴェノムは逃したものの、こちらも何とか勝利した。しかし…

仮面の少女(クローバー)

マークさんのことは…ごめんなさい

マークはガストの凶刃の前に命を落とした。牧師の息子だった彼は、自分より他人を優先する、優しい男だった。

Meiko.

貴女が謝ることじゃないわ。戦争だもの、しょうがない

仮面の少女(クローバー)

…きっと、マークさんが身を呈して庇ってくれなければ、私は今ここにいなかったでしょうね…

仮面の少女(クローバー)

とにかく、ガストは王宮の中にいるはず。私やマークさんとの戦いで負傷しているはずだけど…気をつけて、彼奴とはなるべく戦わない方がいいわ

人混みを掻き分けてヨークがこっちへ向かってくる

使い回しキャラ

メイコ、どうやら全員集まったみたいだぜ

Meiko.

そう…セッカの容態はどうなの？ヨーク

使い回しキャラ

一命は取り留めた…だが戦うのは無理だ。家に返すことにするよ

Meiko.

ヨーク…ごめんね。あなたの大切な、一人娘を…

使い回しキャラ

いいんだよ、あいつがレジスタンスに参加した時点でこうなることも考えていたさ。それを止められなかった俺の責任だ…それに命があったんだ。それであれば俺は十分だ。

使い回しキャラ

…さぁ、行こうぜ。悪ノ王子を討ち倒しに、泣くのも笑うのも、全部その後だ。

革命軍の、民衆の前に立つ私

this is MOB

『ォォォーーーーーッ!!!』

this is MOB

『行こうぜメイコ!!あと少しだ!!』

this is MOB

『悪の華を散らせーーーっ!!』

…行こう、みんな。これが最後の戦いだ。私は剣を振り上げた。

⚂ Sho side ~イレギュラー王宮「使用人室」にて~

使い回しキャラ

…始まったわね

屋外から聞こえる騒音。それを聞いて、マリアムがそう呟いた。使用人室には彼女と、りうちゃん、悠くん、それに僕の4人のみ。他の使用人たちはみんな逃げ出してしまっていた。テトも、レンも

使い回しキャラ

レンったら、逃げるなら私に一言言っていけばいいのに…やっぱり、義理の親子って言うのはダメね。色々と……3人とも、あなた達も良いのよ。まだ間に合うわ。逃げるなら今のうち。

Sho.

…前にも言いましたよね。あの時はグミ様に対してでしたが…僕らは3人を守ります

マリアムはふうっと大きなため息をついた。

使い回しキャラ

『予言』…現実のものになってしまったわね。グミの言う通り、結局何も変えられはしなかった。

Yusuke.

…まだわかりませんよ。王宮は落ちていないし、3人だって生きとる。

使い回しキャラ

強いのね、あなたたちは…やはりあなたたちは、私の見込んだ通りの＿

マリアムの僕らを見る目が少し変わった気がした。

使い回しキャラ

…ねぇ、3人とも。私もこの国を守るため、ずっと考えていたことがあるの…それを聞いてくれないかしら？

Sho.

…僕らにできることでしたら、なんなりと。

使い回しキャラ

そう＿＿ありがとう。

言い終わるや否や、マリアムは突如、僕らの前で跪いた。彼女の行動に僕らは唖然としていた。

Sho.

＿へっ…？

使い回しキャラ

＿イレギュラー王国、
第1王子、ユウスケ＝イレギュア＝ダイス様

使い回しキャラ

第4王子、リウラ＝イレギュア＝ダイス様…そして、

使い回しキャラ

第5王子、ショウ＝イレギュア＝ダイス様…

使い回しキャラ

三英雄の一人、マリアム＝フタピエは只今を持って、あなた様方への忠誠を誓います。

そして彼女は、一振りの黄金の剣を取り出し、僕らの前に差し出した。

使い回しキャラ

イレギュラー王家に伝わる剣…これで『悪ノ王子』を討つのです!! あなた方がやりたくないというのならば、私が代わりにやっても構いません。

使い回しキャラ

王子達の亡き後、あなた方が革命軍への支持を表明すれば、この争いはおさまることでしょう。

Liura.

…な、何を言うんですか…？侍女長…？

使い回しキャラ

正直、ずっと思っていたわ…この国の支配者としてふさわしいのは、あの3人じゃない＿＿あなた達だってね。

使い回しキャラ

私が守りたいのはあの3人じゃない。この賽ノ国＿王と王妃が残したこの国よ。彼らの血を継ぐ者がこの国を治めること…それが王たちの望みであり、私はそれに殉じなければならない。

Sho.

……。

使い回しキャラ

あなた達はずっと思っていたはずよ。あの3人にはなんでも与えられるのに、なぜ自分達はそうじゃないのか、と。今日を境にそれは逆転するの…さあ命じるのです！あなたの僕であるこの私に、『悪ノ王子達を殺せ』と!!

彼女のその迫力は、グミと違うように思えた。それは、何かに忠誠を誓い続け、誰かに殉じなければ、自らに存在意義を見いせない者の＿狂気にも思える、忠義心。

Yusuke.

…侍女長、あなたが俺たちを王子だと認め、忠誠を誓うと言うならば…命じます…

Liura.

…!?あにき…?

使い回しキャラ

はっ、何なりと!!

Yusuke.

俺の望み、それは…

Yusuke.

…やっぱり変わらん。まろ達を…王子達を守ってください。

急に力が抜けた。一瞬ヒヤヒヤしたわ。その様子にマリアムもはぁ、と大きなため息をつく

使い回しキャラ

そう言うと思ったわよ…あなたの強情さ…本当に良く似ているわ、王妃に。息子は母親に似るって聞いたことがあるけど本当なのね。

Yusuke.

…すいません

使い回しキャラ

謝っちゃダメよ。王子という者は、下々の人間に軽々しく頭を下げてはいけないものよ。

使い回しキャラ

ごめんなさい。今のは冗談よ。忘れて

…とてもじゃないが、冗談にはみえんかったけど… マリアムは立ち上がり、また窓の外を見る

Sho.

マリアム様は…どうなさるつもりですか？

使い回しキャラ

何言っているの？あなたのお兄さんが今、命じた通りにするだけよ＿私も、最後まで戦うわ…死ぬつもりはないわよ、でもね、できる限りのことはしておきたいの。

マリアムは戸棚から、何かナイフのようなものを取り出した。

使い回しキャラ

三英雄の意地…見せてあげるわ…。じゃあね…悠佑、りうら、初兎…お互い生きてたら、また会いましょう

マリアムは部屋から飛び出していった。マリアム…厳しくも、優しい人だった。少しだけ母にも似ている気がした。

使い回しキャラ

3人とも、生きてるかい？

入れ替わりに部屋に入ってきたのはガストだった。ガストは窓の外の様子を見ながらこう言う

使い回しキャラ

負け戦だな

Liura.

…何の用ですか？

使い回しキャラ

君達には色々と世話になったからね。別れの挨拶をしに来たんだ。

Yusuke.

…逃げる、つもりなん？

使い回しキャラ

そう怖い顔をするな。私は所詮、傭兵だ。この国のために命を捧げる義理はないのだよ。王子達には「金は要らん。」そう言っといてくれ。

Sho.

…

僕は自分の戸棚から、袋一杯に入った金貨を取り出し、ガストに突きつけた。これまでの王宮仕えで貯めた、全財産だった。

使い回しキャラ

…何のつもりだ？これは

Sho.

これであなたを雇います。この王宮を…王子たち3人を最後まで守って欲しいって言っとるんや!!

使い回しキャラ

話を聞いてなかったのか？金は要らん。第一、召使の君達が何故そこまで…

Sho.

王子達は…

僕は悠くんとりうちゃんを横目で見る。 2人は少し呆れた様子をしながらも…頷いてくれた

Sho.

…3人は、僕らと血の繋がった兄弟…双子の兄弟って言ったら？

喋ってはいけない、大きな秘密。しかし、もはやそれを黙っている必要性も、その余裕も僕らにはなかった。長い沈黙。

ガストは、僕らの顔を…いや眼や、僕らの眼の中を覗き込むようにずっと見つめている。目をそらしてはいけない。何故だかそんな気持ちになって、僕もガストの眼を睨み続けていた。

使い回しキャラ

…フフッ、ハハハ…ハッハッハッハッハッハッハ！

突然大声で笑い始めるガスト。

Liura.

…なにがそんなにおかしいんですか？

使い回しキャラ

ハハッ、そうか血の繋がった兄弟…双子の兄弟か。君達はその兄弟『悪ノ王子』を守るために、この『アスモディンの悪魔』に命を捨てろというわけか。とんだ悪党だな、君は。

使い回しキャラ

それにな、こう言っちゃなんだが、私が見た限り、革命が起きたのは王子達の自業自得だと思うぞ。ハハハッ。

Yusuke.

…俺たちは悪。そうなのかもしれません。それにこの王宮が攻め込まれているのも、好き勝手やってきた王子達に対する、報いなのかもしれない。

使い回しキャラ

よくわかっているじゃないか。ならばなぜ、それでもなお王子達を守ろうとする？

Yusuke.

…別にええやん。あいつらがどんな人間でも、たとえ全ての人間が3人の敵になっても、少しくらい、あいつらの味方をする奴がいたって。理屈で量れるものなんかじゃない…これが報いだとしても、俺らはあえてそれに逆らってやる!!

笑い続けていたガストだったが、やがて真顔に戻り、話し始めた。

使い回しキャラ

よかろう、気が変わった。たった今から君たちが私の雇い主だ。せいぜい君たち6人兄弟のために暴れてやるさ…

ガストは剣を抜き、刃先の状態を確認すると、再び鞘に戻した。

使い回しキャラ

それじゃあ、早速行くことにするよ…『悪ノ召使』クン。

Sho.

…ありがとうございます!!

ガストはもう一度僕らの眼を見て、そして背を向けた。

使い回しキャラ

君たちは、昔の私に似ているな

ゆっくりと、扉の方へ向かうガスト。彼は消え入る様な声で呟いた。

使い回しキャラ

私も君たちと同じ＿悪だ。

悪ノ＿

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ダメだがちめに泣く((((((ガストさんかっけぇ、、✨️✨️なんだろ、こういう性格になってみたかった((((((めーちゃんねーさんほんと好きすぎる、これだって最後、、ね、？()これ次回どこで始まってどこで終わるんだ、？？とりまガストさんが暴れるところかなとは思ってるけど、、、どこで終わるかで私の心のえぐられ具合がかわる((((今回1度も悪の王子側の3人が登場してないのがやっぱ少し不安だなぁこれ、、