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あれ?この光景、知ってる…?

なんの記憶…?

刹那、トラックが迫ってきたその瞬間 夢はふとそう思った。

竜胆

夢、逃げろ…!!

竜胆…さ、ん…

???

(ダッ…!!

すると突然、人混みから何者かが飛び出し、轢かれる寸前で夢を抱き抱え前に転がった。

ドオォォォォォォンッ!!!!

そしてトラックはスピードを緩めることなく、店の壁に激突した。

なん、で…

???

なんでって、そりゃ…

和田

お前が、大切だからだ

なんと夢を助けたのは和田であった。

和田は手や唇を酷く震わせていたが、夢を抱き締める腕だけは強く…そして、優しかった。

数時間後…

ガチャッ

竜胆

ただいま

おかえり竜胆

夢ちゃんの具合どう?

竜胆

とりあえずは落ち着いた、今は寝てるよ

そっか

ココ

それにしても奴ら、
やっぱり仕掛けてきたか

竜胆

ああ、多分ぶつかった奴と運転手はグルだと思う

竜胆

俺から夢を引き離す
気だったんだろう

鶴蝶

ここまで来た以上、
夢には申し訳ないが…

鶴蝶

当分は、外出はさせない
ようにした方がいいな

春千夜

ああ…それにアジト内にいても、一人にはさせねぇようにしないとな

望月

そういや竜胆、
和田はどうした?

望月

一緒だったんだろ?

竜胆

分かんねぇ、夢を助けたあとすぐにどっか行っちまったんだよ

竜胆

なんかスゲー怖い顔してたぜ

武臣

怖い顔ねぇ…

…マイキー、夢ちゃんのとこ行っていい?

マイキー

ああ構わない

ありがと

蘭はそう言うと席を立ち、 オフィスを出て行った。

仮眠室

コンッコンッ

夢ちゃん、お邪魔しまーす

ってまあ、寝てるか

さっき竜胆が言ってたもんな

そんなことを言いながら、 蘭はそっと夢の頬に手を添えた。

(ピクッ

!?

んー…

ふっ、可愛い…w

…ごめんね、夢ちゃん

こんなことに巻き込んじゃって

俺があの日見逃してれば、こっち側に連れてこなければ

きっと夢ちゃんは今でも、普通に生活できていたはずだった…

普通に起きて、普通に学校に行って、普通に勉強して、普通に遊んで

…こんな残酷で血みどろな世界なんて、知らなかったはずなのに…

一緒にいたのが竜胆でよかった、近くに和田がいてよかった

俺だったらきっと、ダメだった…

蘭はぽつぽつと本音をこぼしながら、微かながら目に涙を浮かべた。

んぅ……らん、さ…

…………

………大丈夫だよ、夢ちゃん

今日で全部、終わらせる

蘭は何か覚悟を決めたようにそういうと、仮眠室を出て行った。

んー、…?

ガチャッ

マイキー

マイキー

どうした蘭?

ちょっと出かけてきてもいい?

マイキー

仕事は終わってるのか?

今日分は終わってる

マイキー

じゃあいいぞ

はーい、ありがとう

バタンッ

春千夜

なんかあいつ、様子
おかしくなかったか?

ココ

そうか?別に普通じゃね?

鶴蝶

珍しいな、三途が愚痴以外で蘭の話題を出すなんて

春千夜

…まあ、気のせいか

竜胆

……………

でも、時間は巻き戻せない

だから今、俺のできることをする

ただそれだけだ

竜胆

(兄貴…)

竜胆

(大丈夫、だよな…?)

あれ…、ここどこ?

もしかして、夢の中?

ここって…今日行った商店街?

なんで…?

ツツジ

ほらほら早くー!

夢(8歳)

ツツジちゃん待ってー!

え?あれってもしかして、私?

ツツジ

今日どこ行く?

夢(8歳)

うーん…どうしようかな

夢(8歳)

ツツジちゃんはどうしたい?

ツツジ

え〜、私は…

キイィィィィィィィィ──!!!!

!?

夢(8歳)

ツツジちゃん!!

突然トラックが猛スピードで二人に迫り、夢は咄嗟にツツジの背中を押した。

ドオォォォォォォンッ!!!!

ツツジ

夢ちゃん…ッッ!!

8歳の時に、事故…?

この商店街で…?

え?でも、事故…って

私だけ…?

お父さんと、お母さんは…?

あれ?そもそも…お父さんとお母さんって、どんな人だったっけ?

思い出せない、私の親は…

和田(30歳)

ははっ、気に入ったか?

和田(30歳)

じゃあ…これからよろしくな亜夢

亜夢

あぅ!ぱぁぱ!

和田(30歳)

はいはい、ほら行くぞ

和田…さん?

亜夢って、私…?

和田さんは、私のお父さん…?

医者

亜夢さんですが、どうやら事故の衝撃で記憶喪失になっているようです

和田(37歳)

そうか…

本田

わ、和田さん…

長谷川

どうか、気をしっかり持ってください

和田(37歳)

………本田、長谷川、よく聞け

和田(37歳)

亜夢は今回の事故でタヒんだ

和田(37歳)

そう頭に入れておけ

本田

え…?

和田(37歳)

そしてあの子は今から、夢だ

和田(37歳)

両親は今回の事故で
死んだことにする

和田(37歳)

あの子はギャンブル依存の女と、身元も分からないような男とでできた子だ

和田(37歳)

死んだことにする方がいいだろ

長谷川

ダメですよ!あの子には…亜夢ちゃんには和田さんが必要です…!

和田(37歳)

その俺が決めたことだ、分かったらこれ以上何も言うな

和田(37歳)

あの子をこれ以上、
巻き込ませなくない…!

二人

…ッ……!!

和田(37歳)

組織の秘密を知ったからなんだ、知ったところで亜夢に何が出来る?

和田(37歳)

なんであの子が、こんな目に…!!

組織の秘密を知って、事故に…?

そして…記憶喪失になった私に、和田さんが偽の記憶を教えた…?

私を、守るために…?

夢ちゃん

蘭さん?なんでここに?

もう、そろそろその呼び方やめてよねw

え?

夢ちゃんは、俺のこと…

いや…みんなのこと、そんな呼び方してなかったでしょ?

思い出して

らん、さ………ッ”?!?!

その時、夢の頭に電撃の ようなものが走った。

武臣 「おいおい、また俺の喫煙写真撮ろうってか?」 「ほんと飽きないなお前はw」

おみ…

望月 「今から焼肉行くけど来るか?お前の金で」 「冗談だ、奢ってやるから本気にするな」

モッチー…

マイキー 「夢、一緒にたい焼き食べよう 半分こな?」 「って、食いすぎだバカ!!」

マイキー…

鶴蝶 「筋トレしてるところが見たい? いいけど、あんま面白くねーぞ?」 「せくすぃー?って…ただの筋トレだぞ」

カクちゃん…

ココ 「買い物行くのか、いくらだ?10万か?」 「え?いらない?遠慮すんなよ」

ココちゃん…

春千夜 「キメてるところがみてぇ?」 「はっ、お前もやるんならいいぜ…って、ほんとにやろうとすんな!!」

春ちゃん…

竜胆 「あ”っ!それ俺のプリンなんだけど!勝手に食うなよ!」 「一緒に買いに行ってくれるなら許す…」

竜ちゃん…

蘭 「夢ちゃんまたBL読んでるの?」 「ねぇ本ばっかじゃなくて俺にも構ってよ。じゃないと俺、寂しくて死ぬかも〜」

蘭ちゃん…

バシャンッ!!

え?水?

なんで…?

夢、ちゃん…

蘭ちゃん!?

どこにいるの!?

おれ…もう、だ…め、かも…

そんなこと言わないでよ…!

絶対助けるから、だから…

あり、が…と、

ご、めん…ね

待って、蘭ちゃん!!

ガバッ!!

不思議な夢から覚め、 夢は布団から飛び起きた。

はぁ…はぁ…はぁ…

蘭、ちゃん…

バタンッ!!

嫌な予感を感じた夢は、 急いで仮眠室を出た。

To Be Continued…

ヲタ女と反社【君の名を呼ぶ】〜stand by you〜

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和田ァァァァァァイケメン!

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