もしも話… 特待生チャンの呪いが解けたら……
冬華(とうか)
特待生)だッ…だっでぇ"ッ…グスッ…やだぁ"ぁー!離れたくないよォ"…グスッ…うわぁぁぁん!!!
冬華(とうか)
手に握っている…マッチが震える
彼女の指に嵌められていた…指輪はすっかりその姿を消した
ニコラ)さっきも話した通り…君の記憶は全て消える…だから、1年前と一緒の生活ができる
特待生)…分かっています…分かっているんですけど…この生活が…この環境が大好きで…離れられなくて……
涙を拭いながら気持ちを吐露する
冬華(とうか)
特待生チャンの名前を呼ぶと更に涙が溢れ「やっぱりやだぁ"ー!!」と引っ付いてくる
大我(たいが)
○○)そ、それに…お、お祝い…妊娠のッ…お祝いしてないです!!
冬華(とうか)
陽(はる)
コーネリアス)貴女をここに留ませて置くと…貴女の生命に危険があります
コーネリアス)今まではスティグマの強化…という点でこちらに居て貰ってましたが…
冬華(とうか)
冬華(とうか)
冬華(とうか)
舞い散る桜の花弁が風で吹き荒れる
冬華(とうか)
蓮)センパイなら行けますよ、1年、眠ってただけッス
○○)こ、こんなの…夢に…したくないよッ…
冬華(とうか)
冬華(とうか)
冬華(とうか)
涙を拭い額にソッとキスをする
冬華(とうか)
魔除の札を小さくし…ネックレスとイヤリングにしたものを○○チャンにつけてあげる
冬華(とうか)
○○)あ…(コレ…これがあったら…完全にここには…でも…もう、会えなく…)
冬華(とうか)
冬華(とうか)
○○)ッ…ぜ、絶対…絶対絶対!幸せになって下さい!
冬華(とうか)
私の左手の薬指には光る指輪
○○)ウェディングドレス…とっても綺麗でした!み、皆さんのタキシードも!とっても綺麗ても…かっこよくて…グスッ…わ"、わ"たしッ…わたしぃ"ッグスッ
ボロボロと大粒の涙を流しながら私にまた抱きつき…大きな声を上げながら泣き始めた
翔平(しょうへい)
冬華(とうか)
私の目からも…全員の目から涙がポロポロと頬を伝って流れる
冬華(とうか)
○○)グスッ…は、ぃ"ッ…グスッ…グスッ…
マッチをスり…○○チャンは火に目を向け…
フッ_
火を消し…○○チャンは気絶をしこちらに倒れた
冬華(とうか)
伯玖(はく)
冬華(とうか)
○○チャンを強く抱き締めたまま…力無く…震えた声で…呟く
昴流(すばる)
塔真)特待生さん…いや、○○さんのこと、任せました
冬華(とうか)
昴流君は○○チャンを抱き抱え…私と一緒に学園から出る
○○チャンを家に寝かせてから…私と昴流君は戻って来た……
冬華(とうか)
累(るい)
冬華(とうか)
自分のお腹を撫でながら…目を拭う
足の力が抜け…ヘナヘナと地面に座り込む
大我(たいが)
昴流(すばる)
伯玖(はく)
伯玖(はく)
エドワード
エドさんは私の手と自分の手を絡めそっと頭を撫でた
エドワード
冬華(とうか)
エドワード
エドワード
冬華(とうか)
妊娠がわかったのは…特待生チャン…あの子が去る……少し前だった…
特待生チャンはニコニコと笑いながら「ベビー用品ってどんな物がいいのかな」なんて言いながら…伯玖君達と真剣に考えてくれた
結婚したのも…特待生チャンと学園側の後押し…そして、全員の意志の強さで…
エドワード
冬華(とうか)
伯玖(はく)
翔平(しょうへい)
伯玖(はく)
昴流(すばる)
翔平(しょうへい)
玲音(れお)
ヘラヘラと笑う玲音君に抱き着く
玲音(れお)
冬華(とうか)
玲音(れお)
冬華(とうか)
玲音(れお)
そんなことを言いながらも頬に手を当て少し愛おしそうに私を見てから唇を重ね…舌を絡めた
冬華(とうか)
玲音(れお)
冬華(とうか)
玲音(れお)
冬華(とうか)
ライカ
少し話したあと…私は累君と伯玖君と手を繋ぎながら…卒業組と学園を離れた