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紗奈
彩香
紗奈
雫
紗奈
雫
紗奈
雫
紗奈
紗奈
わたしは生まれつき病弱だ
入院や退院をいつも繰り返している
だから、学校にあまり行けてなくて…
たった1人。雫ちゃんだけがわたしの心の支えだった
次の日
雫
紗奈
雫
紗奈
わたしは、雫ちゃんのその言葉を聞いて手を触ってみた
ペタッ…
紗奈
一瞬触っただけでも分かるその冷たさ
雪を触った直後の様な冷たさ
雪なんか降る季節じゃあないのに…
紗奈
雫
雫
紗奈
手の冷たさから分かる通り、もうわたしは長く無い
雫
紗奈
ガラガラガラ…
バタンッ
紗奈
ドアが閉まる音がする
そして、雫ちゃんが廊下を歩く音がする
今日は病院が静かだから一つ一つの物音がはっきり聞こえる
紗奈
わたしは、雫ちゃんがいなくなってからしか泣くことしかできなかった
雫ちゃんに心配かけたくなかったから
弱音を雫ちゃんに吐きたくない
わたしの生き甲斐は雫ちゃんと話す事しかなかった
もう、歩けないから
遊べないから
最近は喋っただけでも喉がイガイガする
紗奈
紗奈
紗奈
紗奈
今はもう、時々くる心臓の苦しみに耐えるしかなかった
だけど…もう
その苦しみは無くなる
わたしの命は15年という短い月日で散った
ドンッ
彩香
彩香
無一郎
彩香
無一郎
彩香
わたしは気付いたら見知らぬ男性と向かい合っていた
病弱少女は転生する