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花龍列車イ腐ルート どうしても花龍の🦈🐼が見たかった 妄想で穴を埋めてたりしますので、世界観を壊してしまっている可能性があります。申し訳ございません あと、背景が黒だと寂しかったので夜空やら神社やらにしました
・ご本人様と関係ありません ・個人用なので駄作 ・短い ・キャラ崩壊注意 ・何が来ても良い人向け
以下本編 97タップ
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彼の容姿に目が惹かれた。彼の姿が焼き付いて声が出なかった。人間とは遠い存在のように美しく、華やかだった。いつしか、恋は高鳴るものと教わった。
だが、俺は真っ逆さまに落ちる恋を知った。
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・
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お茶目な部分は美しい容姿とは違い、幼く可愛らしい。何もかも惹かれる要因となって、月が進んで行くのが惜しくなる。これも未練になってほしいくらいだ。一生咲かない未蓮が生まれたら、あなたの隣に居られるだろうか。
一瞬でも、その考えが過った自分が気持ち悪いと思う。
列車の正体が分かった時、彼の正体が遠ざかった。彼も死後の人間であり、列車の管理を任された存在だと補っていた。彼は一体なんなのだろう。他の人は彼の正体に興味が無いのか、知る気は無いのか、言及しない。
周りを倣って何も聞かないでいるが、気になることだらけだ。
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いつかは訪れるお別れ。「さようなら」を口に出さずに丘の方へと歩く。生まれ変わっても彼には会えない。彼のことは覚えていない。
この未蓮だけは蕾にすらならなかった。こんなにも彼を想っているのに。
全員
未蓮を空に掲げる。そして、願いを一つ。
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レールの軋む音で目を開ける。窓から見える風景は自分の知らないものだった。風景が動いていること、知った音から電車に乗っていると分かった。
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どこかで聞いたことのある声だった。声の方に顔を向けると、片目を隠した人が居た。その姿を見た瞬間、思い出せなかった記憶が蘇った。
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目を細めて笑う彼に惹かれる。あの時願ったことが叶ったのだ。
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彼が驚くのも無理は無い。俺の未蓮は咲き誇っていた。現世に置いてきた未練が直ぐに昇華されたから。
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困惑している彼の手を握る。すると、手を振り払われた。冷たい目で見られるかと思ったが、彼はただ混乱しているだけだった。
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混乱しているのに追い込みすぎてしまった。落ち着かせようと何かないか考える。その時、列車の動きが止まった。
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小さな声で彼はそう言った。
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二度目の睦月駅を踏みしめる。ここの花は確か金平籐だった気がする。花を探す前に駅長さんに声をかける。
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駅長
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俺は途切れ途切れに先程のことを話した。段々、駅長さんの表情が焦り始める。
駅長
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駅長
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駅長
金平籐の在り処を聞き、摘みに行く。その間も彼のことで考え事をしていた。
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惚けた頭で金平籐を持って、列車付近に戻る。前に駅長さんが金平籐を欲しがっていたことを思い出した。
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駅長
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駅長さんは静かに金平籐を受け取った。
駅長
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駅長
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名前を呼ばれて振り返ると、彼が迎えに来ていた。
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駅長さんに頭を下げてから列車に乗り込む。
車掌さんは龍頭の方では無く、龍尾の方に向かう。
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また花龍列車を駆け抜ける。先程は振り払われたが、今度は彼から手を繋いでくれた。
あっという間に師走駅に着いてしまった。手が離れてしまい、寂しさが募る。
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彼の表情は笑うか無いか、どちらかだけだと思っていた。だから、悲しそうに笑う彼を見て胸が締め付けられた。
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ゆっくりと彼を抱き締める。初めて彼の暖かさを感じた。彼はゆっくり、俺の背中に手を回す。それが嬉しくて、少し強く抱き締めた。
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離してしまうのが惜しくなってきた。それを察したのか、彼が離れてしまった。
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列車に背を向けて、丘の方へ歩き出す。一歩一歩離れる度、寂しさが襲ってくる。
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そんなこと願っても未蓮は美しく咲いている。駄々を捏ねても何も変わらない。鉢を上に掲げながらもう一度願う。
人間の言葉で言う「花火」が打ち上がった。こんなに人間の言葉に翻弄されたのは初めてだった。だけど、不快感は一切無い。彼が真っ直ぐに「愛」とやらを伝えてくれたからだろう。
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彼が打ち上げた花火に叶わない願いを込めた。