それからどれくらい時計が回っただろうか。
ゆあんくんは
隣にある機械の電子音をBGMに涙を流していた。
それは1粒1粒光っていた。そして輝く雫が真っ白な布団に入り込んだ。
赤城 柚杏
涙でぐちゃぐちゃの顔。ゆあんくんは短く質問してきた。
僕はそんなことに答える気力もなくなって放心していた。
赤城 柚杏
蒼田 直輝
涙を拭いで僕の目に語りかけてきたその言葉。
久しぶりに発した言葉は少し掠れてしまった。
赤城 柚杏
少し僕を睨んで言い放ってきた それは僕の弱さと心に刺さった。
蒼田 直輝
蒼田 直輝
僕は人の接し方がよく分からない。人と関わりを最低限しか持たなかったから。
でも、ゆあんくんは何故か 今まで出会ってきた中で1番落ち着く。
それでもどう返事すればいいのか分からなかった。 だから少し冷たく返した
そしたらゆあんくんがプイッとどこかを見た。
視線の先。花瓶にムスカリが刺さっていた
赤城 柚杏
蒼田 直輝
蒼田 直輝
突然花の名前を問題にかえ質問してきた。 混乱して、不思議な答え方になってしまった。
赤城 柚杏
赤城 柚杏
次々と来る質問にテンポよく答えていった
赤城 柚杏
赤城 柚杏
赤城 柚杏
赤城 柚杏
僕が言い終える前にゆあんくんは言葉を被せてきた。
俯いて喋るゆあんくんの顔をクイッと上げて目を見た
蒼田 直輝
蒼田 直輝
蒼田 直輝
蒼田 直輝
赤城 柚杏
蒼田 直輝
その言葉がゆあんくんに届いたのかは分からないけど、 ゆあんくんの目はうるめいて頬に涙を流していた。
蒼田 直輝
あの日メールで交した会話。そう、あの日ゆあんくんも 元気と言っていた。
でも、明らかに違う。全て違った
この病室に入ってきた時から
ゆあんくんは、どこか遙か遠い場所を見ている様に見えた
赤城 柚杏
明らかに動揺するゆあんくんを前にギュッと抱きついた
蒼田 直輝
蒼田 直輝
トーンを下げて囁いた
赤城 柚杏
赤城 柚杏
しばらくして涙を拭いだゆあんくんは僕を体から引き離して目を見て言った。
赤城 柚杏
赤城 柚杏
赤城 柚杏
赤城 柚杏
一言も喋らずゆあんくんの話す一言一言を耳に留めた。
蒼田 直輝
蒼田 直輝
堪えた涙はその瞬間溢れ出した。
赤城 柚杏
ゆあんくんの言うこともわかった。でも
ゆあんくんに生きて欲しくて、同じ時を過ごしたくて
必死になって願った。
蒼田 直輝
赤城 柚杏
赤城 柚杏
1つ提案してきたゆあんくんは気づけば涙を流していた。
♡120 NEXT……
コメント
72件
続き気になるーー ゆあんくん強く生きてー😭
あの、カラフルピーチのリクエストってしてもいいですか?