テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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馬　鹿　な　俺　た　ち

第1話 - 次の恋は 3 人で。

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2022年12月12日

#iris BL

#黒受け

#青黒

#桃黒

瑠奈@ぺあ画してる

a t t e n t i o n I × YU ( NA × YU ) 三角関係 ? b o y s l o v e f i c t i o n

蒼くあおく輝く夜空。

そんな空とは裏腹に俺の心は深い海の底に沈められた様だ。

たった一人。居なくなっただけだとわかっていてもやはり、彼以外は彼になれなくて。俺の心を埋めてくれる彼はもう帰ってこない。だから、俺の心はもう一生埋まることはないだろう。

誰でもいい。

もう、そう思ってしまう。

誰でもいいから俺を愛してほしい。だけど、どれほど色んな人と身体を触れ合わせてもどれほど色んな人に愛を伝えられても

何も変わらなかった。

なぁ、 ...どうして君は急に俺の前から消えたん ?

彼には聞こえないとわかっていても口から溢れる“自分勝手”な質問。

この発言を後悔することになったのは彼奴からのある告白があったからだ。

...ねぇ、まろ。

ぇ… ? ..な、いこ… ?

久しぶり。

悠佑の彼氏さん。

っ、....

あ、そうそう !
アニキから伝言貰ったんだ !

え.. ?

そう言って戸惑う彼。

俺の大好きな人で彼の愛人の悠佑からの最期の伝言だ。

何故俺に託したのだろう。

そう思いながらも彼が俺を頼ってくれたのが嬉しくて。でも、何処か辛く苦しいそんな気もするのだ。

まぁ、勿論俺もなかは見てないから
何が入ってるのかわからないけど… w

出来るだけ元気そうに話す。

彼が、悠佑が望んだことだから。

もし、俺が死んだら。
ないこがまろを笑顔にしてやってな !

無理に決まってる。悠佑以外にあんなに人を笑顔にできる人なんてこの世に居るのだろうか ? 俺も惚れてしまった彼の笑顔以上に人の心を癒せるものはあるのだろうか ?

考え出したら止まらなくなってきた。

…ないこ ? そろそろ、見せてくれん.. ?

あ、ごめん… w

これなんだけど……、

俺は一つの封筒を差し出した。

拝啓、親愛なるまろへ。

この手紙を見ているということは、今は横にないこが居るんちゃうん ? ん~……、想像したらちょっと嫉妬するなぁ~…… まぁ、もう俺がつべこべ言えることやないけどなぁ… あ、そうそう ! まず、最初に。まろ ! 幸せになれよ ! 俺っぽくないって ? まぁ、最期ぐらいええやん ! お前はかっこええし、頭ええしまさに理想の彼氏やん ! やから、お前は俺のことなんか忘れて、もっと最期まで愛してくれる恋人をつくれ ! 俺は、まぁ、……病気やったし…。まろやないこには散々迷惑かけたなぁ~……。ほんまごめんな … ? 俺が治療で辛いときもまろはずっと一緒にいてくれた。俺が急に倒れたときはどれだけ仕事が忙しくても駆けつけてくれた。ないこもありがとうな。俺が俺の病気がもう治らないってわかって落ち込んでたとき。｢俺が変わってあげられたら｣って悔しそうに言ってたなぁ~…… でも、俺はまろが俺と同じ立場だったら絶対耐えられへん。やから、俺はまぁこんな人生も悪くわないかなぁ…なんて。あ、ちょっと長くなりすぎやな……、まぁ、今までありがとうな。 2人とも。幸せになれよ。まろ、愛してる。

悠佑

っ、…… ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

っ、..うわぁっ、...ｸﾞｽｯﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

溢れて止まらない涙。

どこまで狡い恋人だろう。ないこがアニキへ恋心を抱いているのも知らないで。どれだけ狡く愛らしい恋人だっただろう。

あにきっ..ｸﾞｽｯ……あにきぃっ...ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

なぁっ、..なぁ、...あにきっ… ! ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

許してなんて言わんからっ、… ! ｸﾞｽｯ

もう一度会えたらっ、…。今度はｯ、..

“3人”で恋をしようっ、… ?

ぇ…っ、 ? ﾎﾟﾛｯ

ふふっ、…勿論。