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3階。会議室。

翌日。

早朝。7:15分

天の声

昨日の○○の1件で3階にある会議室に集められた屋敷の執事達。

天の声

…。

ルカス

皆。こんなに朝早くから集まってくれてありがとう。

フルーレ

いえ。お気になさらず。

ラト

そうですね。フルーレの言う通りですよ。

ミヤジ

…。

ルカス

(はぁ…。こんな時でも、相変わらずだね。ミヤジ…。)

テディ

ところで、どうかしたんですか?ルカスさん。

ルカス

あぁ。

ルカス

実は昨日こんなことがあってね。

昨日の1件を説明中…

ユーハン

っ!?

ユーハン

そんな事があったのですね。

ハナマル

それは、本当か?ルカス先生。

ベリアン

はい。それは、本当ですよ。ハナマルさん。

ハナマル

ん?何でベリアンが?

ベリアン

私もその場に居合わせていたので…。

ハナマル

…そうか…。

ハウレス

あ。だから、昨日廊下であんなに慌てていたんだなフェネス。

フェネス

う、うん…。

ボスキ

そういうことか。

ボスキ

なんだ。俺はてっきり、主様とヤっ

ゴチンッ

ボスキ

痛っっっっ!!

アモン

ボスキさん。あんたは、黙ってて下さいっす。

ナック

まぁまぁ。お2人とも。

ナック

今、喧嘩をしていても何も解決しませんよ?

アモン

すみませんっす。ナックさん。

ラムリ

あ!!だから、昨日ルカス様は僕達の部屋に居らっしゃらなかったんですね!!

バスティン

ところで、ルカスさん。

ルカス

ん?どうしたんだい?バスティン君。

バスティン

今、主様は…?

ルカス

主様なら心配要らないよ。

ルカス

今は、体温も正常に戻っていて医務室のベッドで眠っているからね。

ルカス

今日は主様は、休日のはずだから。

ルカス

起こさなくても大丈夫なはずさ。

バスティン

そうか。教えてくれてありがとう。ルカスさん。

ロノ

俺も心配だな〜。

ロノ

うっし!!今日のご飯は栄養満点!!活、胃の消化に良さそうなメニューにするか!!

ロノ

おい、バスティン。

バスティン

なんだ?

ロノ

つまみ食いばっかじゃなくて、ちゃんと手伝えよ?

バスティン

あぁ。分かっている。

バスティン

主様は俺の大事な人だからな。

ロノ

あぁ?

ロノ

"俺の"ってなんだ!!"俺の"って!!

バスティン

む?

バスティン

事実を言ったまでだが…?

ロノ

あのなぁ!!

ベリアン

まぁまぁ、2人とも。

ベリアン

喧嘩は止めて、今は主様のお悩みの事について案を出し合いましょう。

ロノ

ベリアンさんが言うなら…。

バスティン

承知した。

ハウレス

(なんやかんや、ベリアンさんの言うことはしっかり聞くよな…。あの2人。)

ルカス

昨日、フェネス君が言っていた通り…。

ルカス

"こちらの世界の問題って言うよりは、あちらの世界の問題事"だと私も思うんだよね。

ルカス

皆はどう思うかい?

ユーハン

確かに、そうですね…。

ボスキ

あぁ。

フルーレ

うん…。

ナック

ですね。

ベリアン

私は、主様には心から笑っていて欲しいんです。

ベリアン

とりあえず、こちらの世界では悩み事はないみたいでそれはそれで嬉しいんですけどね。

ミヤジ

それは言えているね。

ラト

私もミヤジ先生と同じです。

フルーレ

お、俺もです!!

ベリアン

ムーちゃん。

ムー

はい!!

ベリアン

ムーちゃんはいつも大体、主様とご一緒に居られますよね?

ムー

はい!!

ムー

主様が、こちらの世界に居る時はいつもボクが傍に居ますよ!!

ベリアン

主様はあちらの世界での事で何か言ったりしていませんでしたか?

ムー

ん〜…

ムー

主様は、あちらの世界での事は一切言わないですね…。

ムー

でも時々、僕が主様に話しかけても何か考え事をしているのか何処か遠いところを見ていて全く僕に気づいていませんでしたね…。

ベリアン

ムーちゃん。

ベリアン

それは、いつからですか?

ベリアン

覚えている範囲で構いません。

ムー

えっと、5〜6ヶ月くらい前からですかね。

ベリアン

ッ!!

ベリアン

…。

ハナマル

ベリアン。何か、顔が怖いよ?

ベリアン

す、すみません。

ルカス

と、いうことは。

ルカス

主様は、その頃から何か思い悩んでいた。ということなのかな?

ムー

そ、そうなんですか!?

ムー

僕、全然気が付きませんでした…。

ムー

うぅ…

バスティン

ムー。仕方の無いことだ。

バスティン

ムーだけじゃなく、俺達皆気づくことが出来なかったんだからな…。

バスティン

それより、ムー。落ち込むな。

バスティン

今、落ち込んでいると主様が心配するだろう?

ムー

…それもそうですよね。

ムー

僕、全力で主様を癒してみせます!!

バスティン

あぁ。その意気だぞ。ムー。

ルカス

皆、主様のあちらの世界での出来事とか誰か聞いたことある人は居るかい?

テディ

いえ…。特には…。

フェネス

俺もです。

アモン

俺もっす。

ラムリ

う〜ん。僕は、自分の屋敷での事とか話しちゃうからな〜…。

ボスキ

あ、昼の時に主様と昼寝しようって誘って主様が先に寝てしまった時に何か寝言を言ってた気がするな…。

ベリアン

本当ですか?ボスキ君。

ボスキ

あぁ。だが、俺も眠くて直ぐに寝ちまったから覚えてねぇが。

ベリアン

そうですか…。

ハウレス

ん?昼寝?

ハウレス

おい。ボスキ。

ハウレス

お前、まさか仕事をサボって昼寝していたんじゃないだろうな?

ボスキ

サボってなんかねぇよ。

ボスキ

昼寝という仕事をちゃんとやっているだろう。

ハウレス

ボスキ。表に出ろ。

ボスキ

あ?やんのか?

アモン

まぁまぁ。落ち着くっすよ。2人とも。

アモン

喧嘩しても何も解決しないっす。

アモン

(このくだり、どっかで見たような…?)

ルカス

とりあえず、主様のメンタルケアをしなきゃいけないね。

ベリアン

でも、主様が自らお話してくれるでしょうか…。

ユーハン

主様はお優しいお方ですので、迷惑をかけまいと話はしてくれませんでしょう。

ハナマル

ん〜

ハナマル

じゃあ主様が話しやすくなるような空間を作ってあげて、俺達は1人か2人までって事はどうよ?

ミヤジ

ハナマル君。それは、とても良い案だと思うよ。

テディ

流石は、4児の父親をやっていただけはありますね!!

ハナマル

ん?テディちゃん。それ、どういう意味?

ハナマル

まさか俺、冴えない奴とかって思われてないよね?

ユーハン

え?ハナマルさん。頭、冴える人だったんですか?

ハナマル

酷いなぁ〜、ユーハンは。

ハナマル

俺こそ落ち込んじゃうな〜。

ユーハン

どうぞ、そのまま永遠に落ち込んでてください。

ユーハン

その方が楽です。

テディ

まぁまぁ。ユーハンさん。

テディ

そこまで言っちゃうとハナマルさんが可愛そうですよ。

ハナマル

なんか、慰められていないような気がする…。

ルカス

おや?

ルカス

もう、8時に…。

ベリアン

皆さん。そろそろ、仕事を開始しましょうか。

ハウレス

分かりました。

ラムリ

はーい。

ナック

ラムリ。今日こそ、きちんと仕事をしてくださいね。

ラムリ

は?ナックには言われたくないんだけど?

ナック

私は毎日ちゃんと仕事してますが?

ルカス

まぁまぁ。2人とも今日もお仕事よろしくね♪

ラムリ

はい!!ルカス様!!

ナック

はい。ルカスさん。このナックにお任せを。

ルカス

うん。2人とも頼もしいね♪

ボスキ

じゃあ、俺は…

ボスキ

デザイン案を出すために、もうひと眠り

アモン

逃がさないっすよ?ボスキさん。

アモン

花壇のお手伝いお願いしますっすよ。

ボスキ

…。

アモン

何でそんなあからさまに嫌そうな顔をするんすか。

フルーレ

俺は、服の整理と制作をしなくちゃだね。

ラト

頑張ってて偉いですね。フルーレ。

ミヤジ

ラト君は私と一緒にお仕事をしようね。

ラト

分かりました。ミヤジ先生となら喜んで仕事をしましょう。

ルカス

じゃあ、主様の悩み事の案はハナマル君の"主様が話しやすくなるような空間を作って、私達執事は1人か2人まで"って事でいいかい?

テディ

はい!!

ボスキ

あぁ。

ラムリ

うん!!

ロノ

はい!!

バスティン

良いと思う。

フェネス

うん。

ルカス

じゃあ、決まりだね。

ルカス

皆ありがとう。

ルカス

その話を聞く執事は、私とベリアンで良いかな?

ベリアン

分かりました。

ユーハン

お2人なら心配要らないですね。

ハウレス

よろしくお願いします。

アモン

お願いしますっす。

ムー

よろしくお願いします!!

天の声

どうやら、話はまとまったようです。

天の声

ぞろぞろと会議室を退室していく執事達。

天の声

それぞれが、自分の仕事に取り掛かる。

天の声

…。

3階。ルカスの医務室。

8:23 分。

○○

…。

ルカス

うん。まだ、主様はぐっすり眠られているようだね。

天の声

と、言いながらルカスは布団を○○に掛け直した。

ルカス

昨日よりは、まだ良くなったかな?

ルカス

さて。

ルカス

これからどうしたものかな。

天の声

ルカスは○○の近くに椅子を持ってきて、○○を見守るかのように椅子に腰掛けた。

ルカス

(本当なら、ずっとこちらの世界に居てもらいたい。)

ルカス

(ですが、主様にもあちらの世界での生活がある。)

ルカス

(主様を傷つける輩があちらの世界には存在する。)

ルカス

(出来ることなら、その主様を傷つける外道共を始末したいところですが。)

ルカス

(我々、悪魔執事達があちらの世界に行くことは未だ不可能。)

ルカス

(私が薬を調合したところで、あちらの世界に行けるはずがない。)

ルカス

(こんな惨めな想いになるとは。)

ルカス

(私がこんな想いになるなんて。)

ルカス

○○様。

ルカス

どこの世界を探しても、○○様お1人です。

天の声

とルカスは言い、○○の手を取りその手を自身の頬へと移動させ。

天の声

しばらくそのままでいた。

天の声

まるで、母親に泣きつく子供の様に。

天の声

…。

天の声

時は進み…。

8:56 分。

ベリアン

コンコン

ベリアン

失礼します。ルカスさん。

天の声

と、ベリアンが医務室に入室してきた。

ルカス

おや?

ルカス

どうしたんだい?ベリアン。

ベリアン

仕事が一段落したので主様の様子を見に来ました。

ルカス

そうだったんだね。

ルカス

主様の近くに椅子があるから、その椅子を使うと良いよ。

ルカス

私は、まだ仕事があってね。

ルカス

私の代わりに、主様の傍に居てくれるかい?

ベリアン

はい。

ベリアン

ルカスさんもお疲れ様です。

ルカス

いやいや。ベリアンこそ。

天の声

2人はお互いに労いの言葉を掛け合い、ルカスは自分の残っている仕事に取り掛かった。

天の声

先程のルカスと入れ替わるようにして、ベリアンが○○の近くにある椅子に腰掛けた。

ベリアン

(主様。本当にご無理はなさらないでください。)

ベリアン

(私も主様のお傍に居ながら、気づくことが出来なかったなんて。)

ベリアン

(私は、なんて不甲斐ない執事なんでしょう...。)

ベリアン

(私は、貴方の執事でありながら...。)

ベリアン

○○様。

ベリアン

私だけでは、○○様のお力になれないと言うのでしょうか。

ベリアン

どうか、お1人で抱え込まずに...。

ベリアン

私達にお話しをお聞かせ願えませんでしょうかッ...。

天の声

と、消え入りそうな声でベリアンは言った。

天の声

その声は、すぐ側に居るルカスにも聞こえない程の声量で。

天の声

...。

天の声

その言葉は、誰の耳にも届くことは無い。

天の声

そして、ベリアンの膝の上には力強く拳が握りしめられていた。

天の声

そして、その凛々しい顔からは一筋の雫が零れ落ちていた。

天の声

その姿は、初めて彼が見せた弱い一面だった。

天の声

だが、その姿も誰の目にも映ることは無い...。

主様がお風呂で寝落ちしちゃて、寝落ちした原因を執事が突き止めるよ。

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コメント

3

ユーザー

ベリアン、性格上わかってたことだがやっぱり優しい人だ ストーリーを読んで泣けた

ユーザー

ベリアンはやっぱり優しい人だ🥺とってもいいストーリーですね

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