毎日が退屈だった。
何も起こらない。 誰も変わらない。 平凡も程がある。
授業も先生の話を延々と聞くだけ。 卒業間近でこんなつまらない事あるか?
ねえか。
そんなスリルを味わうのは早いんだろう。 12歳という年齢なら。
スリルは味わえない。
空からこちらへ飛んでくる「 」。
鮮やかに舞う血。 途切れるダミ声。 阿鼻叫喚の教室。
異常な肯定感。 バグる思考回路。
壁に散る深紅。 消えていく叫び声。 二、三人の犠牲者。
今、死を覚悟する。
奇妙な笑いをした“お前”は、 「 」を、
一発で捻り潰した。
頬に返り血を浴びて、不敵に笑うお前は。 お前じゃない。
怯える生徒たち。 立ち尽くす自分。
きっとどこかで、彼は人間をやめていたのだろう。
コメント
2件
こーゆーシリアス系好きだな…