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テラーノベル(Teller Novel)

*血塗られた館*

閻魔が居座る部屋

【闇界(あんかい)の間】

基本的、外からの光は入らず、照らす光は部屋にある数少ない蝋燭のみ

灰色と空色の椅子しかないそこには、スカイと閻魔が対面で話していた

閻魔

薬理凶室の長であるヘルドクターくられが、軍と繋がっている・・・か

閻魔

間違いないんだな?スカイ

スカイ

うん、僕が管理していた【模擬総会】に来たから間違いないよ

スカイ

『我々国軍遠距離部隊隊長兼拷問総監督』の【ウツー・シャルル】と一緒に

「うーん」と唸りながら閻魔は背もたれにもたれる

閻魔

その様子だと【彼女】に絶対的な信頼を置いているみたいだな

閻魔

探す素振りも見せないとは

スカイは何処からか写真付きの紙を机に置いた

写真には、ナース帽を被り注射器を持っている女

スカイ

傭兵所育ちの女性で名前は【ナタリー・ポートマン】

スカイ

現在は薬理凶室の長くられ先生のボディガード兼助手(アルバイト)・・・だね

スカイ

アルバイトって

閻魔

そこは突っ込むな

閻魔

彼女もそう言っているんだ

スカイ

了解

スカイ

で、これからの作戦は?

閻魔

予定通りでいい

閻魔

3週間後、兄さんの帰還が確認でき次第、この館で対面といこうではないか

閻魔

招待状はもう出しているしな

閻魔

人数分の仮面も準備はできている

スカイ

OK

スカイ

調子はどう?

スカイ

魔力も安定してる?

声掛けている声は先程と違う

上下関係ではなく、平等に接しいる友人のような問いかけのようだった

閻魔

あぁ、現状は問題ない

閻魔

アビリティーの暴走もないしな

スカイ

なら、よかった

スカイ

この幹部の中では閻魔のアビリティーが1番強いし、暴走を止められる『光』のアビリティープレイヤーは『もう』存在しない

スカイ

実質、この世を治める最強のアビリティープレイヤー

スカイ

【掌握】のアビリティーさえ完封するのは至難の技

スカイ

なのに、それを13歳時点でマスターしている。才能の塊なんだよ

閻魔

そんなことは無い

閻魔

俺は【司る】であって【掌握する】では無い。『司る』はアビリティー内では最底辺

閻魔

エメラルドと対峙した時だって、運が良かっただけだ

スカイ

運も実力のうちだよ!

スカイ

それじゃ、僕からの報告は以上

スカイ

仕事に戻るね、閻魔

閻魔

あぁ、よろしく頼む

スカイは空色の渦に包まれ椅子と共に消えていった

閻魔は椅子から立ち上がり壁に手を向ける

すると、灰色の紋章が光を放ち輝き出す。光が落ち着くと、そこには重ねられた古びた本があった

閻魔

作戦を実行してから見ることはなくなっていたな

閻魔は古びた本を手に取る

そこには掠れた文字で【スキル】と書かれていた

閻魔

『司る』のアビリティープレイヤーは絶対に、『掌握』のアビリティープレイヤーには勝てないとされていた

閻魔

これでかなり勉強したものだ

『司る』のアビリティープレイヤーは『掌握』のアビリティープレイヤーとの差が大きい

その差を、埋めるための技術が『スキル』と呼ばれるモノだ

スキルは全『司るアビリティー』に存在しており、かなりの強化が見込める

閻魔

アビリティープレイヤーが使える『スキル』は「Lv3」まで

閻魔

それ以降は【プレデターマーク】が出るとされている

閻魔

会得は難しいがな

閻魔は本を閉じ、紋章の上にのせる 本は光と共に消えた

閻魔

さて、時間がある時にでも、また訓練するか

閻魔は再び椅子に座り、スカイに渡された書類を読み始めるのだった

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