テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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夜を背負うボクは、約束を果たす

第2話 - 第2話毎日の風景画

101

2024年09月12日

#文スト　#夢小説

#女主人公

#ヤンデレ製造機

#ヤンデレ化注意

#微病み注意

水彩@ 生徒会長化

暗くて空気が凍りついている廊下を通るのも一苦労する

紫織ｼｵﾘ

もうちょっと明るい雰囲気になんないのかな~？

愚痴を呟きながら今日の仕事に目を通す

芥川

…

紫織ｼｵﾘ

…？

紫織ｼｵﾘ

お！芥川さんじゃ~ん！

芥川

…何だ……紫織か

紫織ｼｵﾘ

もうちょいテンション上げてこ~よ！芥川さ~ん

芥川

…気分を上げてどうする…
そんな事より…早く仕事に取り掛かれ

紫織ｼｵﾘ

ちぇ~
つまんな~い

芥川

……

何だか言いたそうな顔をしてたけど無視した

だってボクに関係ないし~

紫織ｼｵﾘ

ふんふふ~ん

紫織ｼｵﾘ

早く仕事終わらせて
か~えろ！

ボクは、軽い足取りで目的の現場まで行った

紫織ｼｵﾘ

…ふ~ん

紫織ｼｵﾘ

なるほどね

紫織ｼｵﾘ

こりゃ…大変なヤツ押し付けてきたな

ボクの前にある建物は、つい最近までポトマと契約を交わしていた組織

元々ポトマの金銭を狙っていたらしくポトマの戦闘員を10名殺害しポトマに保管されていた金銭をすこ~しだけ盗んだらしい

紫織ｼｵﾘ

……それにしても……首領も冷徹なもんだね~

紫織ｼｵﾘ

よりによって……ボクを指名するなんてさ~

紫織ｼｵﾘ

…まっ！良いや！

紫織ｼｵﾘ

さっさと終わらそ~

紫織ｼｵﾘ

うぇ~
汚ったな~い

組織の奴

お、おい！お前…誰だ！

紫織ｼｵﾘ

……お前って言わないで貰える？

紫織ｼｵﾘ

ボクさ…首領の命令で来ただけなんだよね

紫織ｼｵﾘ

それに……別に異能力が使えなくても君らは簡単に倒せちゃう訳なんだよ

組織の奴

な、何だと？！

紫織ｼｵﾘ

ありゃ…地雷踏んじゃった？

紫織ｼｵﾘ

まっ！いっか！

紫織ｼｵﾘ

全員…一気に来なよ

紫織ｼｵﾘ

相手したげる

紫織ｼｵﾘ

……まっ！こんなもんだよね

辺りには､沢山の死体が赤い血溜まりをつくって転がっていた

組織の奴

くｯ…そ……

組織の奴

こんなとこで……殺られて…たまるか…ｯ

紫織ｼｵﾘ

ありゃりゃ~
生きてる奴が居た~！

紫織ｼｵﾘ

御免ね~ 恨むなら…君の上司を恨みな~

ボクは、相手の頭を一発拳銃で打った

紫織ｼｵﾘ

…よし！
仕事終わったぁ~

紫織ｼｵﾘ

早く帰ろ~っと！

紫織ｼｵﾘ

ふんふふ~ん！

仕事場で、軽く荷物をまとめた

紫織ｼｵﾘ

よ~し！
大体…これくらいかな？

ボクは、皆んなに「挨拶」してから仕事場を出た

気付けば、林の中でつっ立っていた

紫織ｼｵﾘ

……あれ？
ボク…

おそらく…鼻歌を歌いながら帰っていたからだろう

紫織ｼｵﾘ

んもぉ~！
ボクってば…気抜きすぎ~

紫織ｼｵﾘ

…

こんな会話を昔の友達と何気なくしたのを思い出した

彼女は、今…何処にいて誰と仲良く出来ているか

その全てが気になってしまっていた

紫織ｼｵﾘ

…横浜には居ないみたいだけど…

紫織ｼｵﾘ

何処に行っちゃったんだろ

紫織ｼｵﾘ

静月…

ふと…風で聴いた噂が気になった

紫織ｼｵﾘ

…静月……ちょっと前まで探偵社で働いてたらしいけど…

紫織ｼｵﾘ

本当…なのかな？

そう考え出すと…身体がうずうずしてきた

紫織ｼｵﾘ

…よし！
探偵社にアポ無し突入~！

そこからの行動は、光のように早かった

紫織ｼｵﾘ

失っっっ礼しますｯ！

無事に窓からの侵入成功！

犠牲者は、窓ガラス！

敦

えっと……

紫織ｼｵﾘ

ありゃりゃ…人虎くんが居たか

敦

！
貴方は…確か…

紫織ｼｵﾘ

ポ－トマフィア所属の！

紫織ｼｵﾘ

星河紫織で~ｯす！

太宰

…

紫織ｼｵﾘ

おやおや~？

紫織ｼｵﾘ

お通夜みたいな空気じゃ~ん！

紫織ｼｵﾘ

どうしたんだい？！

国木田

…経費が…

紫織ｼｵﾘ

…ゑ？

太宰

…柔道破りみたいに入ってきたね
紫織くん

紫織ｼｵﾘ

えっへん！
これでも中高柔道部と剣道部行き来してたもんでね！

太宰

褒めてはいないよ

ストレートなツッコミが心を抉る

紫織ｼｵﾘ

ド直球~

紫織ｼｵﾘ

グサって来たぁ~

太宰

おや…其れは良かったね

紫織ｼｵﾘ

酷いｯ！

与謝野

んで…何の用だい？

与謝野

治療なら大歓迎だよ

紫織ｼｵﾘ

遠慮しときま~~~~~す！

紫織ｼｵﾘ

いやぁ…その…ね？

紫織ｼｵﾘ

静月が…探偵社に居たって…ホント？

一瞬で…皆の顔から表情が抜け落ちた

紫織ｼｵﾘ

あれ？何かヤバいこと言った？ボク

乱歩

居たよ

紫織ｼｵﾘ

へ？

乱歩

静月は……探偵社に居た

紫織ｼｵﾘ

…

紫織ｼｵﾘ

…それ……ホント？

乱歩

事実だ

紫織ｼｵﾘ

…ふ~~~ん…じゃあ
話が早いね

僕は、腰に付けていた小さな鞄からペティナイフを取り出し探偵に向けた

紫織ｼｵﾘ

…静月の…場所は何処？

ボクの声は、明らかに低かった

紫織ｼｵﾘ

……ボク…静月に会いたいんだ

紫織ｼｵﾘ

"前世"の約束があるからね

鏡花

……知らない

紫織ｼｵﾘ

……え？

鏡花

静月は…"横浜には"居ない

紫織ｼｵﾘ

…

ボクにとって…それは衝撃的で立ちくらみがしてしまった

紫織ｼｵﾘ

……どういう事…？
静月は……横浜から出ないって言ってたのに…

紫織ｼｵﾘ

静月は…ボクとの約束を守ってくれるって言ってたのに…ｯ！

ボクは……頭が混乱して…とんでもない事を言い出した

紫織ｼｵﾘ

…静月は…ボクだけのモノなのに……

鏡花

……静月は…貴方のモノじゃない…ｯ！

敦

ちょっと……！
鏡花ちゃん落ち着いて…！

太宰

…そういえば…そろそろお彼岸だね

与謝野

もうそんな時期か…
時の流れは早いもんだねェ

紫織ｼｵﾘ

お彼岸…

太宰

…静月ちゃんも…そこまで礼儀知らずじゃないし

太宰

流石にお墓参りをする為に戻って来るんじゃないかな？

紫織ｼｵﾘ

…そっか

紫織ｼｵﾘ

じゃあ…墓場で待ってたら会える…って事？

太宰

もしかしたら…ね？

紫織ｼｵﾘ

…有難う

紫織ｼｵﾘ

ん~~~じゃあ帰りますわ~！

紫織ｼｵﾘ

またね~~~！

ボクは、割った窓から出て行った

紫織ｼｵﾘ

ふんふふ~ん

紫織ｼｵﾘ

やっと会える~！

紫織ｼｵﾘ

静月に…

紫織ｼｵﾘ

ふふふっ…

紫織ｼｵﾘ

嬉し……っ！

ボクは…きっと狂っているのだろう

それでも構わない

ボクは……君との約束を果たすだけだから

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

夜を背負うボクは、約束を果たす

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