っ…
なんとなく
あいつは学校にはいない気がして
弟達と別れて街中を探す
…どこ、っ
…
どこだろう、ここは
道端で倒れるわけにもいかないのでとりあえず路地裏まで頑張った
っ…げほ、ッ
待っても待ってもスマホは鳴らない
僕はここにいるのに
…
段々と目の前が暗くなっていく
…あぁ、僕…どうなるんだろう
死ぬのかな
…悔いの多すぎる人生だったな
…最後くらい、いいよね
弱音…吐いても
おにー…ちゃん、っポロ
僕、を…見てよ、っポロポロ
…なんて、ね
来てくれる、わけ…
ほとけぇッ!!
…え、
…
弟のことだ
色々と考えて行動しているのだろう
誰にも迷惑をかけないように
…迷惑のかからない場所…
人のいない…
…ほと、けー…?
げほ…っ
!
タッ
今のがほとけなら
早く会って
抱きしめたい
ごめん、って伝えたい
っ…!
居…
おにー…ちゃん、っ
ッッ!
僕、を…みてよぉ…っポロポロ
っう、
あぁ…
あぁっ
ごめんな、ほとけ
こんなになるまで放ったらかして
限界以上に我慢させて
悪い兄貴でごめんなぁ…っ
今はただ
あいつを
ほとけを
ちゃんと見なければ
…グラッ
っ!?
っ…とけ、
ほとけぇッッ!
…え、
っ…!ガシッ
あ…
ごめん、ごめんなぁ…、っ
ぁ、にき…、?
ほとけ、っ
大丈夫、!
すぐ、びょ…に、!
まっ…ろ、!
ほ、け…っ!
あにき、ごめん…なさい
めーわく、かけて…ごめ…ん、な…さ、
そこで僕の意識は途絶えた