からぴち 総集編

今日一日よろしくお願いしますｯｯ！！！！

中学三年、地元の美容室へ職場体験へ行った

順調に話は進んで行き、 休日だからか客足は多く見られた

うりさんは 俺が分かりやすいように道具を見せてくれたり、 もふくんは 俺の隣でうりさんの接客を見せてくれた

とっても優しい人だな、 それがもふくんの第一印象だった

貴重な質問時間を断ったことに惜しまず 感謝と嬉々の感情を胸に抱えて来た道を辿った

ちょうど、満開の日本桜がコンクリートをピンク色に染め始めた頃、

俺は高校生になった時から足を運ばなかった 懐かしの美容室へ来た

もふくんとの、約束を果たそうとあの日から この威勢を乱すことをしなかった

あっ、と驚いた顔を見せる彼は 開いた口が塞がらないとても言うように 俺を見つめていた

変わらず優しくて、 この美容室という空間自体が暖かかった

手を動かしながらでも雑談を入れてきて、 それでも作業の仕方を全て教えてくれた

この頃からではなかったと思う、 あの日、喋りかけてもらってから、ずっと

惹かれていたんだと思う、 もふくんに、＿＿＿。