主
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
桜我らん
桜我らん
少年
前方から声が聞こえて上を見上げてみると、 夢に出てきた幼きこさめが俺を見下ろしていた。
桜我らん
少年
何を言ってるんだ?日本語が成り立っていない。
桜我らん
少年
少年
……意味が分からない。
桜我らん
少年
桜我らん
本当に1から10まで何も分からん。 何が言いたいんだこの少年は。
桜我らん
なるべく優しく聞くように心がける。
少年
桜我らん
色々と混乱して頭がおかしくなりそうだ。
でもとりあえず、最初に聞かなきゃいけないのは…
桜我らん
少年
桜我らん
少年
自分で言っときながら全く理解していないが、 まぁ多分現実の俺は病院で寝てたりでもするんだろう。 それ以外の解釈はできそうにないし。
桜我らん
これは純粋な疑問だ。 一番謎が深いこの少年を知る機会にもなるだろう。
少年
少年
だめだ。ほぼ理解出来ない。 とりあえず、簡単に要約すれば、 俺もこさめも忘れた記憶……ってことか?
桜我らん
少年
全然大事な事だと思うけど??
少年
桜我らん
脳内を必死に整理していた所にぶっ込まれる 謎の質問に驚き反応が遅れてしまう。
桜我らん
桜我らん
桜我らん
そう問うと少年は呆れたように 軽く溜息をついてこう言った。
少年
少年
桜我らん
生きるか死ぬか、なんて、 そもそも自分で判断出来る物なのだろうか。
少年
いきなり現実のこさめの話をされ少し狼狽える。 どうしたいかなんてよく考えていなかった。
少年
「ら……く、おき…ーーねが…」
「まだ…し……じゃ……だめ………」
耳を澄まして良く聞かないと聞こえないような 小さな小さな声。
なのに、切実に祈っているのが良く分かる。 その言葉に、どれだけの気持ちが乗っているのか。
少年
少年
桜我らん
少年
少年
正直、今の状況の理解すら出来ていないのに急げ、 なんて無理だと思う。……けど、
今の声を聞いたら、こう言わなきゃいけない気がした。
桜我らん
少年
少年
……なんだこいつ。まぁ、その通りではあるけど。
桜我らん
少年
桜我らん
少年
ん?今凄く失礼な事言われた?
少年
少年
そう言い少年は微笑む。
彼がふにゃっとこさめと同じ笑顔で笑うもんだから、 俺は言葉も失いそれに見惚れてしまった。
少年
視界がいきなり輝き出す。
少年
そのまま視界は真っ白に塗りたくられて、 彼は光の中に消えていった。
眩しくなって目を閉じ、 恐る恐るまた目を開いた先に見えたのは
病院の天井だった。
雨乃こさめ
声がした方向に視線を向けると、 目に涙をいっぱい抱えたこさめがいて、
雨乃こさめ
その大粒の涙は溢れるように零れだした。
ふと、握っていた左手を開いてみる。 そこで、一枚の美しい桜の花びらは淡々と輝いていた。
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
さつき(ママ☆)
主
主
コメント
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うおおおおお!どんどん進展して行ってる!!!!楽しい!(?)こさ視点まかせろり!