すたーとー!! 👏🏻
橙
帰り道、スマホを片手に信号待ちをしていると一番会いたくないやつに声をかけられる。
桃
橙
桃
振り向けば茶化した言葉とは裏腹にその表情は怒りに満ちている。 チカチカと点滅する青信号、俺は込み上げる感情のままやつを睨みつけた。
桃
橙
桃
橙
低い声で核心を突いてくる橙。 先輩に向かって呼び捨てとかマジ生意気。
でも、今俺が考えてるのはそんな事でもどう返答するかという事でもなく、あいつにどう謝ろうかと言う事だった。
桃
橙
桃
橙
橙
橙
桃
桃
柄にもなくムキになってマウントをとる様は滑稽で、こんなとこ紫ーくんが見たらゲラゲラ腹抱えて笑うであろう。
しかし、橙には少し効いたようで天を仰いでため息をつく。
橙
早く諦めたって言えよ、面倒くせぇなぁ。
橙
桃
橙
はぁ?なんなんだよ、こいつぅーーー!?
橙
俺が唖然としていると、急ぐからと足早にその場を去っていく。
橙
すれ違いざまにそう言葉を残して──
蒼
鍵を渡され家にお邪魔したのはいいが、人の家だとどうにもくつろげない。 ソファーに座ってスマホを弄るも時計ばかりが気になる。
橙
新しくアップされた動画を何個か見終わったあたりで、やっと背後から声がした。
振り返るとすぐそこに橙くんの顔があって、声を出して驚く。
蒼
橙
蒼
橙
よく見たら両手には袋いっぱいのお菓子やアイス。 だったら僕も連れて行ってくれたらよかったのに…
橙
そう言ってキッチンへと消えていく。 再び一人残された僕はなんだか寂しい気持ちになってちょこちょこと橙くんのいるキッチンへと向かった。
キッチンでは紅茶のいい香りがしていて、深呼吸をすればモヤモヤしてる気持ちがすっと和らいだ。
蒼
橙
蒼
運んだ紅茶に続いて部屋にきた橙くんは例のチョコレートも持ってきてくれてて。
食べたいお菓子を食べたい分だけ、これから始まる僕たちの贅沢なお菓子パーティー。
蒼
指で摘んでほらほらとお菓子を見せる。
橙
蒼
え、なに、今指ごと────
蒼
橙
突然の事で動揺を隠せない。 たまたま……だよね? 僕の指にたまたま口が…
でなきゃこんなの────
橙
蒼
橙
蒼
本当僕って何もわかってない────
蒼
友達だから安心なんて誰が決めた?
橙
鈍感すぎて嫌になる────
蒼
本当に僕は大バカだ──────
♡↑150 👋🏻👋🏻
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