兄弟妹たち

翌朝

その頃部屋では…

携帯を開く

そこにはお兄ぃたちへの悪質なコメントがあった

涙が零れる

やめよ、このまんまじゃ…

とりあえず今んとこは落ち着いたけど

起きる気力が出てこない

私はベッドにもたれかかっていた

ガチャ

朝ごはんを食べて…

足が、動かない…

なんで？

ガチャ

ほんまにどうしたらええ？

なんでこうなったんや…？

声も、出なくなってる

上手く喋れない

すごく、怖かった

何が怖いのかは自分でもわからない

けど、名も無い恐怖に駆られていた

思い切り目を瞑る

落ち着け、私

大丈夫やって…

なんかがあれば、戻るはずや

私は全力でみんなに目で訴える

私の不安を解して

ともくんには通じたみたいや

徐々に心が少しずつ解れていく感じがする

恐怖症が波のように襲いかかってくる

瞬間、頭が真っ白になる

とても永遠のように感じる一瞬の時が過ぎていく

全身が重く感じる

鉛のように

やる気なんて、到底出てこない

気づかぬ間に私は寝ていた

コンコンコン

ガチャ

何が引き金になったのかはわからない

ただ、先ほどよりもっと強くなにかが波のように襲いかかってくる

恐怖症、病気、その他諸々

全てが降りかかってくる

◯◯◯.が急にしゃがみこんだ

何が起きたんかはなんとなくわかった

◯◯◯.が、耳を塞いでいる

声は聞こえてる

なんて言ってるかも分かるけど、喋れるような状況下ではない

耳元で、爆音が鳴り響いてる気がする

いくら塞いでも消えない

怖くて、その場から動けない

立ち上がろうとするが難しい

それでも頑張って立ち上がった

きっと、俺の声は届いてない

このまんまじゃ◯◯◯.が危ない

部屋に戻るんや！

倒れたり、どうにかなる前に

自分でどうにかできる間にせんと

おにぃたちを困らせる…

◯◯◯.は止めるのも聞かず、歩き出す

貴博が◯◯◯.の手を掴もうとした

しかし、もう遅かった

全身に力が入らない

駄目や、一歩でも多く………

数時間後…

やはり波のように襲いかかってくる

ほんまにどうしたらええんや

◯◯◯.が、胸のあたりを押さえる

顔をうずくめる

部屋に連れてってあげたいけど、この状況じゃ無理そうやな

じゅんにぃがずっとさすってくれとる

ほんまにありがたいわ

それでも心配や

◯◯◯.、手の震えが止まってへんねん

一応、支えてはおるけど…

俺は智宏に薬と水持ってきてもらって◯◯◯.に飲ませた

ガチャ

端っことは…

俺のベットの片方は壁についとる

そのもう片方の方を端っこと呼んでいる

数時間後…

私なんて、じゅんにぃには必要ないんやな

やっぱりそうや

じゅんにぃの机を探ってるとカッターが出てきた

あきにぃに怒られたっけ

ﾋﾟｯ

やはり、まだ少し痛む

ただ、血を眺めるだけではまだ駄目だ

てか、まだ寒い

ベッドに一旦戻ることにした

腕は、ベッドが血まみれになるのは嫌やから

おっきい絆創膏つけといた

もう、誰にも必要とされとらんのや

私がいる意味なんて、最初からなかった

狂ってんな

私は思いっきり自分の首を絞めた

息は苦しいけど、まだや

もう少しすれば、楽になるはずやから

俺は◯◯◯.の声で起きた

◯◯◯.は手を緩めない

俺は◯◯◯.の手を掴み、首から離した

◯◯◯.は涙でぐちゃぐちゃになっていた

◯◯◯.はさっきからずっと手が震えている

じゅんにぃは少し悲しそうに言った

ずっと、じゅんにぃが私の手を握ってくれている

ガチャ

俺はさっきのことを話した

大輝が◯◯◯.に近づき、体を掴む

◯◯◯.の手を見せる

そこには、刃物で切ったような深い傷があった

大輝が◯◯◯.の体を揺らす

◯◯◯.が俺の手を握りしめる

そして離し、大輝の頭をさすった

急に、◯◯◯.が耳を塞ぐ

急に、耳鳴りが強くする

耳元で大音量で叫ばれてる感じ

そんくらい、頭が割れるくらい、煩かった

また、首を絞める

無理矢理◯◯◯.の手を取り、俺は◯◯◯.に抱きつく

俺はもっと強く抱きしめる

気づけば、みんなベッドの上にいた

ガチャ

ガチャ

私は壁を伝いながら自分の部屋に行こうとした

この前の感覚と似とる

危ない、このまんまやったら…

ガチャ

誰か、出てきたんか？

急に、フラフラする

全身から力が抜けていく

ただ、崩れ落ちる体に身を任すしかできなかった

頑張って起き上がろうとするが、できない

そして翌朝

そんなこんなで1時間後

話の内容は他愛ないものだった

最近おにぃと連絡とってるかとか

最近どんな出来事があったかとか

おにぃ達がおにぃだよって世間にもマネージャーさんにも伝えてないから

ちょっぴり大変やけど

番組のおかげで呼び方はいつも通りでもファンの方からの違和感はなくなった

番組の撮影も順調に進み、次が始まるまで楽屋で待機していた

コンコンコン

その後潤太たちは…

簡単に説明すると脱出ゲーム的なのらしい

で、撮影してた

こちらも撮影終了後

そこからは頭に血が上りすぎてあまり詳しくは覚えていないが

とにかく、おにぃたちの楽屋で立て籠もりが起こってるらしい

とにかく、瞬発的に体が動いた

立て籠もりの隣の部屋

その頃潤太たちは…

コンコンコン

ｶﾞﾁｬｯ

どうやら俺は犯人に人質にされたようだ

みんな部屋から出てった

そして追い出された組は…

ガチャ

さっきのことを話した

ゴンゴンゴン！

犯人）おい、聞いてるんだろ？

なあ、逃げた奴らも

◯◯◯.を出せ！

さもないとこいつを◯す！

◯◯◯.、お前の大切なこいつを◯されたくなかったら、こっちこい

◯◯◯.が来たらこいつは解放してやる

潤太）◯◯◯.、何がなんでもここに来たらあかん

俺はどうでもええから、みんなと逃げて

みんな、わかっとるよな

ガチャ

ガンッ

私はそのまま気絶した

こいつが、◯◯◯.の首筋に刃を向ける

ガチャ

お互い引かず、蹴ったり、殴ったり

ただし、相手はナイフを持っている

私は生身だ

それでも諦めず闘う

喉元に刃先を向けられる

実は先程の闘いで足を切ってしまってあまり動けなくなってしまった

こいつが、私に触れようとする

ガシッ

強く握ってくる

爪まであって余計に痛い

抵抗できないのが、悔しい

さっきヘマせんとったら迷惑かけんかったはずやのに…

無理矢理、口を開けられる

上に乗られてるから抵抗のしようもない

その頃外では…

私は全力で首を振る

気持ち悪すぎる…

前は見えないけど、嫌な予感がすごくした

お腹を強く蹴られた

虐められたときと、おんなじ感覚

痛い、怖い、助けて…

ｶﾞﾁｬｯ

蹴られ、壁にぶつけられる感触がした

お腹を強く蹴られ、背中を強く打った

とにかく痛い

厭らしく笑うやつだ

その後は頑張ってあいつを抑え、俺がボクシングで気絶させた

おにぃたちは急いで縄とかタオルとか手錠とか目隠しとか取ってくれた

その後は警察の人が来て話を聞かれた

まさかのやわ

まあ、場所近いしな

その後は病院で手当てしてもらった

本日の座席は…

暁斗　　龍星 望夢　　大輝　　貴博 智宏　　◯◯◯.　　潤太

絶対これは病み期来た

重い……

実はさっきおにぃたちのライブ映像見てた

だいくんとかともくんが作ってくれた曲は特に刺さったなぁ

嗚咽漏らして大号泣したわ

おにぃたちにはバレとらんやろうけど