ウラヌス
メインストーリーでも、この台詞を言う無感情無表情な少年『ウラヌス』だ。
皆のように『笑えない』『泣けない』『怒れない』『楽しめない』……。
『喜怒哀楽のない少年』であった。
では、何故感情がないのか。 僕が教えてやろう……。
それは『彼の過去』に関係してたんだ。
今から、19年前。 彼は仮人間ではなく、人間としてこの世に生まれてきた。
その時の名前は……。 『西園寺 冬麻(さいおんじ とうま)』
オッドアイズで、昔から気味悪がられ、嫌われていた。 ……さらに。
彼は『不自由な人間』であった。
西園寺 冬麻
西園寺 冬麻
不自由な体で、自由に動かすことが出来ず、ベッドの上での生活だった。
そして『寿命も限られていた』
この地点で生きていられても、『10年』しか生きる事が出来なかった彼。
家の人
西園寺 冬麻
西園寺 冬麻
それに、彼は上手く下が回らず、言葉を話す事も出来なかった。
その代わり表情を変える事で『距離を置かれるのをなんとか抑えようとした』
距離を置かれる事が。
『悲しかった』からである。
家の人
西園寺 冬麻
ずっと『笑顔』で、人の話を聞いていたそうだ……。
例え、『自分の心が痛むお話』でも。
そして、彼は4歳になる。
段々避けられるようになってきた。
オッドアイズ。不自由だから……そんな理由だった。
その中、こんな事を彼は考えた。
西園寺 冬麻
不自由だからこそ、思える夢であった。
冬麻は、『生きたかった』のだ。
彼は5歳になり、その『運命』に出会ってしまった……。
男性
影のような男は、冬麻を見ていた。
彼はLize(ライズ)の裏の存在であった。
男性
そして、冬麻の下に黒い穴を作ると、彼を穴の中に落としてしまった。
西園寺 冬麻
男性
男性
西園寺 冬麻
西園寺 冬麻
男性
西園寺 冬麻
西園寺 冬麻
男性
男性
男性
西園寺 冬麻
男性
男性
西園寺 冬麻
男性
男性
西園寺 冬麻
西園寺 冬麻
その時、彼は昔読んだ本を思い出した。
『何かを得れば何かを失う。人は貰って消していくもの。だが、その代わり、貰ったものを大切にする事。消えたものは、忘れる事。それが人生だ。』
西園寺 冬麻
西園寺 冬麻
『感情を失う代わりに、自由になれる。だから、その身体を大切にしよう。皆のように感じなくたって良い。ただ、皆のように生きたいから──────』
西園寺 冬麻
彼は男に、思い告げる。
男性
男は、背後から黒い手を出すと、冬麻の顔を覆う。 ……そして。
西園寺 冬麻
『感情は奪われた』 『身体が自由になった』
現在。
そして、そのまま、『Lize』についていった冬麻……。
『ウラヌス』という、天の神の血と名前を貰って、『仮人間』として生きている。
ウラヌス
ウラヌス
本来なら10歳で死んでたはずの彼が。 19歳になった。
『仮人間最恐』になったウラヌス。
ウラヌス
ウラヌス
今では『感情がない一人の少年』として、仲間と日々を過ごしているそうだ。