短編集

突然病がそう言った

この時の私たちは病の言葉はただ病が純粋なだけだと思っていた でも、違ったんだ

病はニコッと笑った

でも、目に光はなかった

次の日25日のクリスマス

私は目採と飴栁組に来ていた

…悲鳴が、聞こえたから

先に目採が部屋に入った

目採のつぶやきが聞こえた私は気になって部屋に入った

扉を開けると目とがすぐに私の目に手を当てた

そのせいで前は見えなかったけど…何が起きているのかは直ぐに察した

血の匂いがしたから

目採が吐いた、目採が手を退けたから目の前の光景が見えた

そう、4人は殺されていたのだ

あまりにも残酷すぎるその姿を見た私はただそこで立ち尽くして涙を流すことしか出来なかった

動揺しながらも目採は私にそう言った

罪悪感はあったが今は何も出来ない。 私と目採は蜩組へ向かった

ソファに血だらけで横たわっている将風さんと床に横たわっている桜ちゃんの姿

2人はもう…息をしていなかった

そんな会話をしていると

ドサッ

何かが倒れる音が後ろから聞こえた

先に目採が振り向いた

私も振り向いた そこには血だらけだけど、生きている優雅さんの姿が

いつも落ち着いている優雅さんだったがさすがに焦っていたし 今にも死にそうで声が弱々しかった

優雅さんはピクリとも動かなくなった

目採は優雅さんの目を閉じさせた

梅雨瀬組

玄関で、目埜と夜が死んでいた

手をつなぎながら……

リビングに行くと塩。と真瀬が居た

真瀬は塩。に抱かれて床に倒れていた

親友と弟、同期の死が相当ショックだった目採は上手く喋ることが出来なかった

バンッ！

突然部屋に銃声が響いた

真瀬の頭が撃たれたのだ

すると廊下からズルズルと何かを引きずる音が聞こえた

その音はこちらに近ずいてきた

やがて病が姿を現した

目採は病の足元を見ていた

そこには、らむちゃんの死体が

病は右手に拳銃を持っていた

病はニコッっと笑った

目採が私の前に立った

目採はキッチンにあった包丁を投げた

目採が私の手を掴んだ時

バァンｯ！

また、銃声が響いた

目採の髪の毛が逆だった

目採が、目の前で倒れた

目採が腹を抑えながら私の名前を呼んだ

目採が私に手を伸ばした

私がその手をつかもうとした時

バンッ

また銃声

目採の手が、床に落ちた

頭を撃たれて…死んだのだ

病が銃を撃った

腹に痛みが走った

バンッ！

机の上にはクリスマスケーキや肉など 豪華な料理が並んでいる

そして椅子には死体が座っていた

病は自分の頭に拳銃を当てた

バンッ！