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第一印象は、天使みたい、だった。
雪のように透き通った真っ白な肌
花びらのように柔らかく波打った薄いすみれ色の髪
陽の光を受けて煌めく、レモンのような黄色の瞳
そして、その瞳から零れ落ちた、一粒の透明な涙の雫
降り注ぐ光とともに舞い降りた男の子
なんて綺麗なんだろう
歳は多分同じぐらい
痩せた体に紫のシャツを着て薄手のコートを羽織っている
俺は木の根元に座り込んだまま、微動だにできずに彼を見つめていた
そして彼は声もなく泣きながら俺を見つめている
この時が止まったような、空間が不思議と心地よかった
LAN
彼は答えなかった ぴくりとも動かなかった
その言葉は行き先を失って漂っていた
それがあんまりにも寂しくてもう一度口を開く
LAN
囁くように尋ねるとゆっくりと瞬きをした
それから、ふわりと首を傾げて涙を浮かべたまま、
綿菓子が春の雨に溶けるように微笑んだ
そして、人差し指でこちらを差した
なにか、ついているのかと頬に触れると、ひんやりと濡れていた
LAN
LAN
笑いながら言うと彼も息を吐いた
彼が目を細めた拍子にまた涙が溢れる
なにか悲しいことがあったのか__
でも涙を流すのは悲しい時だけじゃない嬉しい時もある
この子の涙の理由が嬉しいことだったらいいな。
LAN
小さく頷いてから俺の方を見る
柔らかそうな透き通った肌と紫の髪、色の薄い瞳も宝石みたいに輝いている
思わず見惚れていると、彼がふわりと笑った。 とろけそうな笑みだった。
天使みたい、ともう一度思う。
本当になんて綺麗な男の子なんだろう。
見た目だけじゃなく、その透き通った綺麗さに言葉を失った
硝子細工のように透明で綺麗で、でも脆くて崩れちゃいそうな、
儚くて繊細な笑み。
誰かが大切に大切に抱きしめて、守ってあげないと、 壊れちゃいそうな。
なんて変なこと考えてしまった自分をかき消すように言った
LAN
彼は微笑んだまま、小石を使って字を書き出した
いるま
LAN
俺の涙はすっかり乾いていた。
あんなに心が荒れてたのが嘘みたいだ。
向かい合って彼を見つめる。
彼もまた、僕を見つめる。
きっとまた苦しい思いをする日が来るのだろう。
でも彼のこと思い出せば、気が楽になる気がした
彼の歌声と、その笑顔を思い出せば。
LAN
気づいたらそんな言葉が飛び出していた。
唇が何かを言うように微かに震えたけど、声にはならなかった
LAN
そっと聞くと、悲しそうな顔をして、微笑んだ
言葉を失っている俺をよそにゆっくりと立ち上がり、 頭を下げた。
反射的に俺も会釈をする
いるまは俺にひらひらと手を振るようにして公園からでてった
残された俺は彼の気配をたどるように彼が去った方を見つめていた。
Salyu