リーア
ん?ここどこ?
奏
いらっしゃーい
リーア
誰?
奏
私?私はね、来来来来来来来来世くらいの貴女だよ
リーア
?
奏
ま、そんなことは置いといて
奏
自己紹介お願いして良い?
リーア
え、うん
リーア
名前 リーア
女性
・病弱(?)
女性
・病弱(?)
奏
少な?!
リーア
え、だって、私ここに来てから大きくなったけど
リーア
まだ6歳だよ?外出たことないけど
奏
………(6歳にしては違和感ありまくりの喋り方してない?すごいって意味で………)
リーア
あ、私ってどうなるの?
奏
歴史変えたくないから言わない
奏
あ、でも少しならいっか
奏
どうせ記憶消すし
奏
色々あって、国作るよ
リーア
?!
リーア
私が?!
奏
うん、それじゃあ
また会う日まで
とある星が輝く夜に1人の赤ちゃんが産まれた
その赤ちゃんは平民には珍しい金髪で星空のような瞳を持っていた
赤ちゃんはリーアと名付けられすくすくと育っていた
……4才まで
リーア
ゴホッゴホッ
ナイマ
無理すんなよ~、はいこれ
リーア
……ありがとう
4才の頃、原因不明の病によって、倒れて寝たきりの生活を送っていた
村の中で一番の努力家であり、優しいナイマという少年は牛乳瓶の配達中にリーアの存在を知った
リーア
そろそろ時間……じゃない?
ナイマ
あ、そうだな、ありがとう
寝たきり、と言ったがそれでも夜は調子が良ければナイマと外に出ていた
忌み子、と周りから言われるのが怖かったからだ
今はもう、彼女の親でさえも、軽蔑的な視線を送っている
ナイマ
今日は商人が来てるんだ
リーア
しょう…にん?
ナイマ
そう!色々売ってるんだ!
リーア
お金……
ナイマ
心配しないで、そんくらい出すよ
リーア
……うん
ある商人
ナイマくん…だっけ?
ある商人
どうしたんだいこんな時間に
ナイマ
売り物で残ってるものありますか?
ある商人
あるにはあるが…今は日をまたぐ時間だぞ?
ある商人
子供なんだから早く寝た方がいい
ナイマ
いいえ、夜しか出れない子がいるので、その子のために寝ません
ある商人
夜しか出れない?
リーア
こ…こんばんは……
ある商人
君かい?夜しか出れないってのは
リーア
周りが色々あって…
ある商人
病気なわけではないのか…
ナイマ
リーアは病気を持ってるから周りの人が距離をとるんだ
ある商人
だからってことね……
ある商人
旅商人はな、多少の医学知識があるんだ
ある商人
ちょっと見せてみな
ナイマ
ホント!?ありがとう!
ある商人
なに、治せるかは別問題だ
リーア
お願い…します
ある商人
俺みたいな貴族から落ちたやつはな、魔力で色々できるんだ
ある商人
応急処置とかな
ある商人
それじゃあちょっと失礼して……
ある商人
…………………?!
ある商人
嬢ちゃん…
ナイマ
何か分かった?
ある商人
あぁ……すごいことだ
リーア
?
ある商人
この子、貴族じゃないんだよな?
ナイマ
うん、そう言ってた
ある商人
……魔力を持ってるぞ
ナイマ
おじさんみたいに?
ある商人
あぁ…
ある商人
それじゃあ、これをただでやる
ナイマ
本?
ある商人
こらは魔法の使い方や魔方陣が載ってる本だ
ナイマ
さっぱりだ…
ある商人
嬢ちゃんは今、魔力の使い方を知らない上に、余分な魔力を取るための魔術具もない
ある商人
さすがに魔術具は持ってきてないからな…
ある商人
魔法や魔術で魔力をできる限りの使ったらある程度ましになるだろう
ある商人
ただし、使いすぎたら枯渇酔いするから気を付けろよ?
リーア
分かった
ナイマ
これの値段は……
ある商人
いらねえよ、ただでいい
ある商人
元々地方に来てる見習い貴族用に持ってきてたが、あいつらは魔術具あるしな、命がかかってる方が優先だ
ナイマ
ありがとう!
リーア
ありがとう…ございます…
ある商人
良いってことよ!