TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

せんせーの体を拭いて、ソファに寝かせた。

散らかった部屋を片してから せんせーの隣に座って

優しく頭を撫でると、瞼がぴくりと動いて目を覚ました。

りぃちょ

…おはよう

しろせんせー

ん……おはよ…"ニキ"

ああ、ダメじゃんせんせー。

おれ、ほんとに"ニキニキになっちゃう"よ?

それから、おれは ニキニキを演じることにした。

白い髪も黒く染めて、 涙ボクロをメイクでつけて。

メイクの系統を変えて、 ヘアオイルも変えた。

ニキニキと同じ色のiQOSを買って、 同じ銘柄のタバコだって吸ったし、 声もなるべく似せるようにした。

普段からニキニキが好きだったお酒を沢山飲んで、微妙なセンスの靴も買った。

ねえせんせー。

おれは、あんたの為ならいくらでも頑張れるよ。

18号

……りちょ

その名前で呼ばないで

我に帰ってしまいそうになる。

りぃちょ

…やめて、

18号

………りちょこそ、もうやめなよ

18号

ニキニキを演じるなんて、こんなの間違ってる。

18号

そもそも、いつまで持つと思ってるの?きっと1ヶ月も持たないよ。

わかってる。

こんなの気休めでしかない って…分かってるよ。

いつかは気づいて、終わってしまう。 わかってる……でも………

18号

…そもそもせんせーを騙して―

"騙す"

今のおれにとって、1番聞きたくない言葉。

自分がいちばんわかっているから。

騙すことが、悪いことで

それを今おれは、世界で一番好きな人にやってしまっていることを、理解しているから。

りぃちょ

…ッわかってるよ!!!!

りぃちょ

でも…だって……このままじゃせんせーが壊れちゃうじゃんか!!

感情のまま、心の内を吐き出した。

18号

そ、れは………

じゅうはちの、震えた声が聞こえて。

りぃちょ

…ごめん……。

そう一言残して、退出ボタンを押した。

しろせんせー

…ニキ?どうしたん?

りぃちょ

…あ

ニキ

いや、なんでもないよ。

しろせんせー

そうか…?

感情が昂ったまま、抑えきれなくて

思わずボビーの家に来てしまった。

しろせんせー

なあ、新しく出来たゲーセン行かん?変な機種出てきたらしくてちょっと気になっててん。

ニキ

人が少ない時間帯ならいいよ笑

しろせんせー

お前なあ…笑。じゃあ夜行こや。

ニキ

おっけーい笑

👑👾・🐷👾『迷』

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

44

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚