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お昼寝

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お昼寝

1 - もりさこ CP要素薄め。ほのぼの。

♥

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2023年02月23日

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佐古を探して守若が事務所に顔を出す。目的の人物は、直ぐに見つかったが、昼下がりの陽気につられ、佐古は書類の束の上に、突っ伏して寝ていた。書類を下敷きにしてる時点で、久我に見つかろうものなら、焼き入れ案件だ。しかし、見つけたのは、守若である。焼き入れの心配はない。焼き入れは、だが。

守若冬史郎

おーい、佐古、起きろ。3秒以内に起きないと刺身にするぞ

佐古大和

はいぃぃぃ、佐古大和、起きまーす。起きてまーす。ぐうぅぅ

返事は返ってきたものの、守若の声に、条件反射で反応しただけであって、起きる気配はない。

守若冬史郎

つまんないぞ、さこぉ~

全く起きない佐古に対し、守若がふてくされる。佐古で遊びたい、守若は頬つねったり、鼻を摘まんだりして、なんとか佐古を起こそうとするが、全く効果なし。

面白くないとばかりに、今度は守若は佐古の背中にのし掛かる。流石の佐古も重さに、ぐぇっとだけ呻くも、すぐに寝息をたて始める。

守若冬史郎

起きたら、佐古~ミンチだぁ

守若の末恐ろしい呟きのせいか、はたまた、のし掛かかられた重みのせいか、佐古が魘されだす。

守若冬史郎

さっさと起きるんだじょう~。佐古と遊びたいんだじょう

魘される、佐古には気に止めず、守若は更に体重を掛けていく。 体重を掛けていると、佐古の背中を通して、鼓動が伝わってくる。

なんとなく、本当になんとなく、守若は腕をのけて、佐古の背中に耳をそばだててみた。

耳介を通し、一定のリズムで、刻まれる鼓動の音が聞こえてくる。

守若冬史郎

(あれ?なんか、こうしてると安心する。なんでだろう?)

佐古の鼓動を聞いている内に、段々と睡魔に襲われ、守若からもあくびがこぼれる。それに加え、今日は一段と天気が良く、午睡(ごすい)日和。

心地良い日差しに促され、佐古の背中から、伝わる体温と鼓動を枕に守若も目を閉じる。

君に出会うまで、人の体温がこんなにも落ち着くなんて知らなかった。

君に触れるまで、鼓動の音が心地良いなんて思ってもみなかった。

こんなにも君の側は温かい。

この日、京極組事務所では、陽気にあてられて、仲良く眠る二人の微笑ましい姿が目撃された。

おわり

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