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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

こんにちは

今回は新シリーズではなく単発です

相変わらずキャラ崩壊注意です

前のシリーズとは別の世界線です

一応ホラー要素ありますが

作者がホラーあまり得意じゃないのと

ギャグよりの作品なので

そこまで怖くないと思います

以上のことが大丈夫な方はお進み下さい

生ぬるい風が12人の間を縫って駆ける

ヒュウヒュウと音をさせる風の中

一人の男が重い口を開いた

もふ

1つ声を大にして皆に聞きたいことがあるんだけどさ

うり

やめろ言うな

もふ

あのさ

もふ

なんで俺らはこんな夜遅くに心霊スポットに駆り出されてるの?

えと

うわ言ったぞこいつ!!

うり

どうせ言い出しっぺはじゃぱぱさんやろ

どぬく

ねー、なんで俺たちこんな夜更けにここにいるの?

るな

るな眠いんですけどー

じゃぱぱ

いや

じゃぱぱ

俺は今日のこの探索が、からぴちを成長させる1歩となると思う

ヒロ

なんか重大な感じ出してきた

じゃぱぱ

や、元々はさ...

じゃぱぱ

あー、この動画懐かしいな

PM5:30

東京のビル街が夕焼けを反射し始めた頃

都内のマンションの一室で一人の男が

ネットに挙げられた1つの動画を見漁っていた

じゃぱぱ

そうそう、この時まじで大変で...

じゃぱぱ

うーわ、あったなこんなこと笑

じゃぱぱ

たまには昔のコメント欄見てみるか。

じゃぱぱ

古参の方の意見も取り入れていきたいし

そう独り言を呟きながら、長い指でマウスをクリックする

そうすると、途端に画面は文字の羅列でいっぱいになった

じゃぱぱ

おっ、珍しくアドバイス書かれてんじゃん。なになに...

『からぴちのホラーって見やすくていいなぁ。怖いのが苦手な子でも見れるのが、配慮されてるって感じ!!でも、たまには超リアルなホラー動画も見てみたいかも...このコメントが目に入ったら、ぜひお願いします!!』

そこには、賞賛の声と共に新たなジャンルを希望する声が綴られてあった

人間ってエグいくらい単純だよな

男は一人、そう思った

なぜなら、この一ファンのささやかな声で

ここまでやる気が燃え上がっているのだから。

じゃぱぱ

よし...絶対超リアルなホラー動画を作ろう!!!

そうと決まれば...

じゃぱぱ

とりあえず自分で体験してみるしかないなって

ゆあんくん

脳筋か!!!

たっつん

アホか!!!

うり

バカか!!!

のあ

なんで今日だけそんな行動力あるんですか...

じゃぱぱ

いややっぱリスナーさんにいい動画届けたいし?

もふ

っていうのは建前で?

なおきり

さぁ本音をどうぞ

じゃぱぱ

みんなで肝試ししたい!!!!!!

シヴァ

うぉ、随分と正直やなぁじゃぱさん

じゃぱぱ

俺らまだぴっちぴちの20代じゃん!!まだ青春できるよ!?

ゆあんくん

厳しいって

うり

キッッッツ

えと

20代『後半』でぴっちぴちは無理があるだろ笑

なおきり

えとさんやめてそれ僕にも響くから

のあ

そんなしょうもない理由でよく12人集まったね

のあ

私もだけど

るな

ちなみにるなは勉強を教えて貰うっていう約束で来ましたよ?

るな

お母さんの目掻い潜るのマジで大変やった...

えと

えっ、私と一緒じゃん!!

じゃぱぱ

うん、もふくんが教えるから

もふ

はぁ!?

もふ

聞いてないんですけど?

ヒロ

まあまあ

シヴァ

落ち着いてもふくん笑

えと

そうそう、これもなんかの機会だと思ってさ

ゆあんくん

絶対教えられる側が言う事じゃないよねそれ

じゃぱぱ

ちょっと、喧嘩しないで?

たっつん

それこそお前が言うな案件やぞ

ヒロ

ってか着いたんじゃない?目的地

カツン、とじゃぱぱが1歩建物内に足を踏み入れる

その音は想像以上に反響し、場が変に静まり返った

るな

うわ...

どぬく

えぇ...なにこれぇ

たっつん

見た感じ、普通に廃工場っぽいな

錆びた鉄管やパイプ、尖った金属がそこら中に散らばっている

しかし、月明かりが所々に生えている苔を照らしていて

絶妙に神秘的な雰囲気を醸し出していた

全員がその美しさに暫し沈黙する。

その時。

ギィィ​──────...バタン!

じゃぱぱ

...え?

盛大な音を立てて、背後の扉が閉まった

のあ

え、え、ちょっと待って?

ゆあんくん

開くよね?開くよね!?

たっつん

行け用心棒!!

うり

うぉぉぉとつげーき!!!

うりが猛ダッシュで扉に突撃する

すると、いかにも重そうなそれは、案外呆気なく開いた

うり

いっった!!肩いっった!!!!

たっつん

まあ良かったやん。開いたし。

ヒロ

うりさん心配されてなくて草笑

もふ

ま、これで帰り道も心配することなく肝試しでき...

え...?

全員が同時に息を呑んだ

なぜなら──

扉の先には、まるで鏡でも貼り合わせたかのように、こちらと同じ空間が広がっていたからだ

開けた扉から、先程より冷えた風が吹き込む

それはまるで、全員の心の内を表しているようだった

なおきり

ね、ねぇ、じゃぱぱさん、どうしますか

シヴァ

まあまあやばいんじゃないの?これ

えと

さっきまで外だったよね!?っていうか私たちここから入ってきたよね!?どういうこと?

どぬく

んー...なんかさ

その時、どぬくが苦笑いで口を開く

その表情は、とても重たく、

とてつもなく大変なように見えた

どぬく

おれさ、すんごい嫌な予感してたんだよね

どぬく

で、今確信したんだけどさ

どぬく

俺たち...

裏世界に、迷い込んでる

ヒュっと喉のなる音は誰のものだろうか

全員が静まり返る中で、どぬくが発言する

どぬく

何となく分かるんだけどさ、俺。

どぬく

あの月明かりが原因だと思う

その言葉に、さっきとは別の意味で全員が息を呑む

確かに、あの月明かりを目に入れた時

美しさに頭の働きが止まった

どぬく

気がするんだよね

どぬく

多分

たっつん

いや急に曖昧〜

もふ

要は、その月明かりの効果を解けばいいってこと?

どぬく

かな

のあ

さすが人狐ハーフ…

たっつん

まあとりあえず探索からやない?

じゃぱぱ

え、切り替え早くね?なにこれ

ヒロ

正直慣れたんだよね

シヴァ

イベントある度に巻き込まれてたらねぇ

なおきり

人数調整どうしますか?

ゆあんくん

んー、俺今回は別れない方が良い気がするんだよね。なんか

うり

それはゆあんくんの勘?

ゆあんくん

そー。

じゃぱぱ

裏世界についてある程度知識があるどぬを先頭にして進むって言うのは?

どぬく

えぇ…いいよ?

たっつん

いいんかい

えと

じゃあ決まりー!

るな

ねーのあさんえとちゃん…手繋ぎません?

のあ

良いよー

じゃぱぱ

流石年少やることがあざとい…俺も見習わないと

たっつん

じゃぱぱがやっても皆引くだけやねん

どれほど歩いただろうか

最初こそ非日常な体験に興奮していたメンバーも

少し落ち着いてきたのだろう

今となっては全員黙りこくって歩みを進めている

うり

…今何時よ?だいぶ歩いたくね、俺ら

たっつん

なんと時計がバグっております

もふ

まじかよ

どぬく

とゆーかさー

どぬく

何か肝試しって雰囲気でも無くなってきたよね

なおきり

え、何か変な気配感じてるって言ってなかった?どぬちゃん

どぬく

いや、それは今もしてるんだけどさ、何も変わらないから…

じゃぱぱ

…まぁ、確かに空気緩んでる感はある

ヒロ

正直いつもそうだけどね

えと

てか笑

えと

私たち一応出られないんだよね?

シヴァ

え〜?そうだっけ

のあ

それにしては落ち着いてますよね

るな

慣れなんじゃないですか

ゆあんくん

非日常になれてる自分たちがいちばん怖いよー

ゆあんが手を組んでそう嘆いた時。

全員の背筋に冷や汗が伝った

背中におぞましい視線を感じる

脳の中まで侵食し、全身が感電したかのように動かない

じゃぱぱが反射的に、ハッと息を吐いた時

後ろの得体の知れない何かが

動いたのを察した

じゃぱぱ

っ走れ!!!!!

その一言で、全員が弾かれたように駆け始める

もちろん、後ろは振り返らずに。

たっつん

なんやあれ!!見てないけど!!

のあ

絶対ヤバいやつじゃないですか!!??

もふ

どぬ何かわかんない!?

どぬく

詳しいことはあんまりっ…でも、気配がなんかエグいから

どぬく

ここのヌシなんじゃない!?

どぬく

とりあえずみんな逃げよ!!

どぬくのその言葉を皮切りに、メンバーは四方八方に散らばった。

単発とか言っときながら長すぎて収まりませんでした

気が向いたら続き書きます

読んでくださりありがとうございました

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