ある小児病棟のお話

佐久間side 康二、過呼吸はなんとか治まったけど、 喘息がヤバそう…でも、ナースコール 押したらまたあの怖い看護師さん来るよな

今日は確か…ふっか先生がいるはず ナースコールで来てくれなかったって事は 医局かな…行こうかな… でも怒られるかな…

(康二のベッドから) ゲホッゲホッ…ゲホッゲホッ

俺は、これ以上康二に辛い思いして 欲しくないから、俺が怒られるとか そういうの忘れて医局に走った

説明をして

ふっかside 夜中に病棟出て医局に来ちゃった事は 良くないけど、今回は看護師さんが 悪かったみたいだからここは目を瞑る

処置室に着いて

吸入器を康二の顔に近付ける 普段なら嫌がって顔を背けたりするけど 今日は大人しくやってる

それだけ辛いって事だよな

お腹を触っても張ってる様子はない 1つ考えられるのは「ストレス」かな

康二を抱っこすると、恐怖からか 震えてるのがわかる

しばらく背中をトントンしてると段々と 落ち着いてきた康二

そのまま寝てくれた康二だけど、何回か 起きちゃって泣いてた トラウマになっちゃったかな… もちろん、看護師さんには厳しく注意した

この件は、照たちにも話しておく それで、康二の心のケアをしていく

つづく