マッシュ
すー、すー、と小さな寝息が聞こえる
うさ山
うさ助
マッシュ
マッシュ
それから、会話を楽しんだり 遊んだりしているうちにうさぎ達は 皆疲れて寝てしまった
マッシュ
マッシュはゆっくりと 寝ているレインに近づく
マッシュ
マッシュはレインの前髪を サラリと撫でながら呟いた
マッシュ
それはぽつりと出た言葉
ただそれだけなのに、胸がザワつく
マッシュ
前髪を撫でる手を止め それを自分の胸に押し当てる
マッシュ
どうやら自分の胸に風穴が 開いたというわけではないらしい
マッシュ
マッシュ
”このままでは皺を寄せる 癖がついてしまいますな”と思い 顔に手を伸ばした
マッシュ
瞬間、視界がぐるりと一回転する
マッシュ
マッシュ
レイン
レインは眠ったままだ
だがマッシュは寝ているレインに がっちりとしたホールドを かけられてしまった
とはいえマッシュは人間兵器と 呼ばれた男、力を入れて思いっきり 起き上がれば拘束を解くことは できるが、マッシュは考えた
そうすればレインを起こしてしまう どころかレインの体はどこかに 吹っ飛び全身骨折確定だろう、と
それはまずいですな、とマッシュは 動きを止めた
マッシュ
天井を見ながら普段あまり 使わない頭を回転させる
マッシュ
マッシュ
マッシュ
レインの規則正しい寝息音と 温かさに耐えきれずマッシュは 意識を手放した
あれからどれくらいの時間が 経過したのだろうか
時計を見ようとまだ少し重たい 体を無理矢理起こそうとする
…瞬間、体に負荷がかかる
レイン
違和感があるところに視線を 向けるとそこにはマッシュがいた
レイン
レイン
きょろきょろと辺りを見渡し 飼育しているペット達を探す
レイン
ペット…うさぎ達は部屋の隅っこで 固まったまま寝ており、そこに 人間の子供の姿はなかった
レイン
レイン
レインは表情には出さず 心の中でホッとする
レイン
レインはもう一度自分にもたれ 掛かり寝ている後輩に視線を移す
背を丸くしており 顔を見ることが出来ない
レイン
マッシュ
レイン
マッシュ
いくら声をかけても 反応が返ってくることはなかった
レイン
体重のほとんどが筋肉から来ている マッシュと自身の体を支えている 腕が限界を迎え、ボスっと ベットに倒れる
倒れ込んだ衝撃でも マッシュは起きる素振りを見せない
レイン
静かな部屋にため息を一つ吐くと また瞼が重たくなる
レイン
レインはもう少しだけこの暖かな 空間に…と密かに思いながら 再度意識を手放した
コメント
2件
もう、2人とも可愛いすぎ♡