落ちてくるシャンデリア。
その美しく尖った先端は、 今となっては凶器である。
体が動かない。
逃げ惑う間も、 待ってはくれない落下。
ああ、もうダメだ。
そう諦めて目をつぶったその瞬間、
体が宙に浮いたのがわかった。
そしてその瞬間、 僕の意識はぷつっと途切れたー。
ミン…
ジミン…
ジミン!
僕を呼ぶ声で目が覚めた。
ジミン
良かった、起きたんだねと微笑む ナムヒョン。
急にうなされだした僕を 慌てて起こしてくれたらしい。
ジミン
ジミン
僕はあの悪夢を思い出した。
ジミン
ジミン
取り乱す僕に、 悲しそうにヒョンは告げた。
ナムジュン
ナムジュン
言い渋るヒョン。
一呼吸置いたあと、 落ち着いて聞いてと前置きしてから 話しだした。
ナムジュン
ジンヒョンの上に落下したよ。
ジミン
どうやら、 僕が身動き取れないでいたのを
ジンヒョンが走って僕を突き飛ばして、 かばってくれたみたいだった。
ジミン
ジミン
ジミン
大丈夫、とヒョンは言う。
ナムジュン
ナムジュン
ジミン
ジミン
ナムジュン
ナムジュン
ナムジュン
ジミン
うつむきかけた時、
その時、病室のドアが開いた。
ジン
ジミン
ジミン
訪ねてきたのは、 病衣を着たジンヒョンだった。
ジン
何泣いてるの、と言いながら 優しく抱きしめてくれるヒョン。
暖かくて、心地よい。
ナムジュン
ジン
ジミン
ジン
ジミン
またそうやって大泣きする僕を、 ヒョンはいつまでも抱きしめてくれた。
ナムジュン
そう言って電話を手に 部屋を出たヒョン。
部屋にジニヒョンと二人きりになる。
ジン
ハグをしたままの姿勢で ジニヒョンが僕の耳元で話しかける。
ジミン
ほうっと息をついて、 ジンヒョンは言った。
ジン
なんとなくそう言われる気がしていた。
なんで、と言われるとわからないが、
頭じゃない、 もっと深いところで 僕の勘が知っているような。
そんな感覚。
明らかに危険な一歩。
そうだとわかっていても、 僕はジンヒョンの唇を欲していた。
きっと今この瞬間、 僕たちはー。
すごいスピードで、 惹かれ合っていると感じたから。
ジミン
そう言ってから、 僕たちは長い間口づけを交わした。
ああ、一線を越えてしまった。
To be continued...
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コメント
2件
最高です!また楽しみにしてます♪