僕の夜を買ってください

どうして僕はこんな所に居るんだ？さっきまでイギリスさんと…あ

イギリスさんが死んだ？

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ(コール音)

ｳｰｰｰｰ！！

ﾌﾟﾂｯ(通話が切れる音)

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ(扉が開く音)

アメリカさんが…本当に？

こんな状況なのにドイツさんはいつも通りだな…やっぱりこの人は凄いや。

会社のことなんてどうでも良い…今確実に分かる事は、

自分が孤独だという事っ…！

ほんとだ…涙が出てる。

ちゅ

ｺﾂｺﾂｺﾂｯ(歩く音)

本当に…お前は昔からそうだった。

俺のそばに居ながら一向に俺に振り向かなかった。

アメリカ…イギリス…イタリア…ロシア…お前と然程関係のないような奴ばかり………

イタリアに限ってはどうだ？最終的に俺たちを裏切ったぞ。

それにも関わらずお前はまだイタリアを恨んでいない。

アメリカなんてお前を抹殺しようとした張本人だぞ？何故憎まないっ⁉︎何故復讐しようともしない⁉︎

…お前は人が良すぎたんだ、だからこそあのような屑に引っ掛かる。

でもそれももう終わった…彼奴らの自滅によって！！

ラッキーだった、俺が自ら手を下さなくても勝手に居なくなるんだからな。

イギリスは死んだ…アメリカもそのうち捕まるだろう。

…俺が社長になりあの会社を復興させる。

日本も俺と住む事になった…日本も既に俺のものだ、俺の手中に嵌ったのだから。

会社も…日本も手に入れたっ！