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窓硝子が割れ、月夜が露わになる

葛葉

なっ、

凛月

!!

窓硝子の破片を踏みながら、 何者かが、私達の前に現れた

???

おやおや、

???

こんばんは、お嬢様方、今夜は良い夜ですね

葛葉

っ、、

この人、目が、、

私が固まって動けないでいると、 凛月さんが私を庇うように前に出た

凛月

テメェ、ここまで追いかけてきて、
私に何の用だ!!

???

ふむ、最初は、
貴方を始末しようと追いかけてきましたが、

???

気が変わりました

男性はそう言うと、私を指差した

???

そちらのお嬢さんをこちらに渡していただければ、

???

貴方の事を見逃しましょう

葛葉

、、、

凛月

んなふざけた条件、
飲むわけねぇだろうが

凛月さんは小刀を手に持ち、 戦闘体制へと入った

???

おや、貴方如きが僕に勝てるとでも?

凛月

、葛葉さん
アンタはどっかに隠れてください

葛葉

っ、私も一緒に、!

凛月

アイツの狙いはアンタだ、それに奴の力量も分からねぇ

凛月

そんな中で、私はアンタを守れる自信がない

その時

???

余所見をしている場合ですか?

凛月

っ!!ぐっ、、

葛葉

!凛月さん、!

男性は凛月さんに剣を振り下ろし、凛月さんは小刀でそれを受け止めた

葛葉

このっ、!

???

おっと、

私はクローゼットから刀を取り、 男性に向けて振り下ろす

だが、男性は飄々と刀を避け、 私達と距離を取った

???

やはり、貴方方に刀は似合いませんよ

凛月

葛葉さん、

葛葉

私が、あの人を足止めします、

葛葉

その隙に、凛月さんは銀さん達を呼んできてください、!

凛月

っ、!無茶だそんなの!!

凛月

君如きに止められる相手じゃない!!

私は男性に刀を向け

葛葉

出来る出来ないじゃない、やるかやらないかです

葛葉

ここで、貴方を置いて逃げたら、

葛葉

私の、魂が折れてしまうんです

大事な人達から貰った

葛葉

侍の、魂が

銀さん、今は貴方の言葉を、 お借り申し上げます

凛月

!!

葛葉さんの瞳は、先程より 蒼く透き通っていて、

どこか、銀時を彷彿とさせた

凛月

、必ず戻る

凛月

それまで、死ぬなよ

葛葉

ふふっ、こんな所で死んだら、みんなから怒られちゃいますよ

葛葉はそう言い笑い飛ばした

凛月

っ、、そう、だな

私は葛葉の微笑みを最後に、 部屋を後にした

凛月さんが部屋を出て行き、 部屋は重い沈黙に包まれた

???

あぁ、ようやく二人っきりになりましたね

葛葉

、貴方は、一体何が目的なんですか、

私がそう言うと、男性はニタリと 不気味に笑った

???

僕は!ようやく見つけたのですよ!?貴方を!!

???

ヴェロニカを!!

葛葉

っ、、ヴェロニカ、、?

???

貴女は2年前、僕を置いていってしまった、

???

その時から、あの2年前の夏日から、

???

僕と貴女の時間は止まってしまった

葛葉

っ、、

男性は私にゆっくりと近づいており

???

でも、ようやく見つけた、ヴェロニカ、

???

2年ぶりだね、こんな狭い牢獄に閉じ込められて、可哀想に、

葛葉

っ、私は、ヴェロニカさんじゃない、!!

???

あぁ、可哀想に、
洗脳されているんだね

男性は瞬時に私の目の前に現れ、

???

大丈夫、僕が君を救い出すからね

葛葉

っ、あ、ぐ、

首に痛みが走り、意識が遠のいていく

葛葉

、ぎん、さん、

ごめんなさい、、

早くっ、早く!!

私が夢中で廊下を走っていると とあるオレンジ髪が目に入った

凛月

神楽!!

神楽

ん?

神楽は私に気づくと、 不思議そうに見つめた

神楽

何アルカ?新種の酢昆布でも見つけたアルカ?

凛月

っ、頼む来てくれ!!

凛月

葛葉が、葛葉が!!

神楽

!!連れてくアル!

私は神楽を連れて、部屋まで戻る

凛月に連れられて、部屋のドアを蹴破ると

神楽

!葛葉!!

野郎が、気を失っている葛葉を 横抱きにしていたのだ

???

おやおや、お早いご到着で

凛月

テメェ、葛葉さんから手を離せ!!

???

それは無理な相談だ
ヴェロニカはもう、僕のものだからね

神楽

、、ふざけるなアル

私は地面を蹴り、野郎に向けて 駆け出す

???

!!

野郎に近づき、 そのまま、頭に向けて踵を上から落とす

神楽

その子は、ヴェロニカじゃないアル!!

神楽

坂田葛葉、誰の代わりでも

神楽

ねェェェ!!!

???

ぐっ、!!

野郎は私の踵を剣で受け止めるが、私は野郎の剣を弾き飛ばす

野郎は私と距離を取り、 弾き飛ばされた剣を取る

神楽

だァァァ!!

私は地面を蹴り、野郎に近づく

???

はははっ!!早いねぇ、ホントに人間かい!?

神楽

っ!!ガハッ、

野郎は、私の脇腹に向けて小刀を 刺し、刺された場所を足蹴りにされ、そのまま壁と衝突した

凛月

神楽!!

神楽

来るな!!

???

ははっ人の心配をしてる場合かい?

神楽

ぐっ、!
テメェ、葛葉をどうする気アルカ、!!

???

決まっているだろう?僕の「普通」を取り戻す為に、

???

ヴェロニカには、生涯一生僕の傍にいてもらう

神楽

っ、、ははっ

???

?何がおかしい?

私は立ち上がり、野郎に 向けて

神楽

残念だったアルナ、その子にはもう、

神楽

先約がいるアル

???

!まさか、

野郎の後ろには

坂田銀時

離せよ、汚ねぇ手で俺のモンに触んじゃねぇ

宇宙一バカな、侍がいた

???

あぐっ、!!

背中に木刀を叩き込まれ、 僕はそのまま床にしゃがみ込んだ

坂田銀時

しめぇだ、ソイツを置いてさっさと帰れ

???

ぐっ、、ははっ!!

僕はヴェロニカを抱える手に力を込める

???

そう易々と、帰る訳にはいかないんだよ

あの時の、僕の「普通」を、 取り戻すまでは

???

諦める訳には、いかないんだよ

坂田銀時

っ!!二人共伏せろ!!

僕は懐から煙幕を取り出し、 床に投げつけた

坂田銀時

ぐっ、、待て!!

部屋中が煙に巻かれ、葛葉と野郎の姿は完全に見失った

煙が晴れると、そこに二人の姿は無かった

坂田銀時

、、、

神楽

、ごめん銀ちゃん、
私、葛葉を助けられ無かったネ、

凛月

銀時、すまない、
私のせいで、葛葉さんが、

坂田銀時

、何も言うな

割れた窓に視線を向ければ、 嫌なくらい晴れた夜空が輝いていた

私を愛してくれたのは、銀髪の侍でした

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