聖那
オレさ…
美愛
うん?
聖那
あ、
その時、聖那はふいに駿を見つめている美愛の姿を思い出してしまった。
聖那
オレ、美愛を1番に応援してるから!
聖那
駿もすぐみあの気持ちに気づいてくれる。駿を信じて待と!
美愛
う、うん!
美愛
何だ、そんなこと?
美愛
急に改まったから何事かと思っちゃったじゃん!
聖那
ごめんごめん笑笑
聖那
駿のこと好き?
美愛
うん、好き大好き。。。
聖那
(その顔しちゃダメだって)知ってるよ笑笑
美愛
もうー!
美愛
まじめに答えたのに!
聖那
ごめんって!
美愛
あ、聖那は好きな人いるの?あんま聞かないけど
聖那
いるよ。
美愛
えっ?!だれ!?
聖那
う~ん…
聖那
その人は、可愛くて優しくて自分より人の幸せを優先して自分の幸せを願わない人
聖那
だから、俺ができるなら守ってあげたくなるんだ。いっつも優しすぎてその子が誰かのせいで傷つけられてるの見てるからさ
美愛
(そんな人この世にいる?)
美愛
でも
美愛
美愛
聖那がこんな顔して言うなんて相当素敵な人なんだね!
美愛
聖那の顔もう大好き!って感じだもん!
聖那
あぁ、大好きかもな
美愛
告白しないの?聖那なら絶対成功すると思うのに、、
聖那
しない、絶対
美愛
なんで?
聖那
その子、ずっと想い続けてる人がいるんだ。あとすこしでその想いが実りそうだから俺のせいでその綺麗な想いを汚したくないんだ。
美愛
聖那も十分綺麗な想いなのに……
聖那
俺はいいんだよ。その子の恋してる顔見るだけで幸せ感じるから。
美愛
そっか、でも
美愛
みあが聖那のそばにいるからね?
美愛
辛いときは頼って?
聖那
聖那
(その言葉と顔は反則…)
聖那
みあのそういうとこオレ、、、
気づいたら聖那は美愛の頬に手を伸ばして
そのまま自分のほうに美愛の身体を引き寄せて、、、
聖那
オレ、、、
聖那
美愛の全部が……
駿
はぁ、、ストップ、、
美愛
えっ?駿!?
駿
なんだよ
美愛
七彩ちゃんは…?
駿
んなことどうでもいいだろ
美愛
あ、聖那さっきなんて言おうとしてたの?
美愛
駿のせいで聞けてないんだから!
駿
そんなの聞かなくていいから
美愛
なんでよ?
駿
つか、今お前なにされそうなってたかわからないの?
美愛
えっ?
美愛
う~ん…
美愛
急にハグされて、顔近づいてきたからびっくりしたけどどうしたの?聖那
駿
チッ。この鈍感女め…
美愛
どこのどいつがそのセリフ言ってたんだよ💢
聖那
まあまあ。俺は美愛の髪にゴミついてたから取ろうとしてたんだよ
聖那
駿が心配するようなことはな、に、もしてない
駿
そうかよ。本当にゴミだけか?
聖那
あぁ
美愛
(なんか2人の様子が変?なんで?)
美愛
あ、あの…
2人
ん?
美愛
みあ達ってこれから学校だよね……?
2人
あっ……
駿
やっべ!すっかり学校の存在忘れてた!
聖那
急ぐぞ!
美愛
えー!わたし足遅いから追いつけないよ~!
駿
どこが足遅いんだよ笑笑
駿
じゃあ、俺がおぶってやるよ!乗れ!
美愛
えっ?!
駿
いいから行くぞ!
そう言って、駿は美愛のことおんぶした。
そして、猛ダッシュで学校に着き……
美愛
ふぅ〜、あらかじめ早く家出ておいてよかった〜
駿
だ、だな…笑笑
美愛
あ、重かったよね!ごめんなさい!
駿
何言ってんだよ。
駿
俺が勝手におぶっただけだし、お前めっっちゃ軽かったよ
美愛
へっ?
聖那
あ、クラス表出てるよ!
駿
お、俺ら一緒だな!
聖那
もともと苗字も近いし、みんな隣の席だったらいいね!
美愛
うん!
そして昼休み……
聖那
クソっ、俺は何やってんだ。
聖那
俺が今さら何しても美愛を困らせるだけなのに
聖那は屋上に1人で頭を抱えていた。
駿
聖那…
聖那
あ、駿
聖那
どーした?
駿
オレ、聖那に大事な話しに来た。
聖那
ん、なに関係?
駿
美愛。しかねえだろ
聖那
(やっとか…。)
聖那
うん、高橋と別れたのか
駿
おう、さっき話してきた。
聖那
よく殺されなかったな…笑
聖那
1発くらい殴られてくるのかと思ってたぜ笑笑
駿
あぁ、オレも思ってた。
駿
オレ、気づいたんだ。大切な存在に
駿
美愛がずっと好きだったんだ。
聖那
(小声)おっせーんだよ…
駿
えっ
聖那
ふざけんなよ…
駿
おい、聖那…
次回:ずっと恐れていた3人の心のドアが開き始める。そして、美愛は忘れかけていた病魔が刻々と近づいてくる……