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台風の夜の訪問者

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台風の夜の訪問者

1 - 台風の夜の訪問者

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2018年10月06日

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一人暮らしを始めたばかりの頃に、大型の台風が直撃した

その夜は、夕方から風と雨がもの凄く、テレビのニュースでもアナウンサーが気をつけるように、と注意をしていた程でした

風や雨の音が酷くて中々寝付けないでいました

ピーンポーン

深夜の1時に玄関のチャイムが鳴った

誰だよこんな夜遅くに

そう呟きながらドアの覗きレンズを覗き込んだ

ドアの前には人が立っていた

どなたですか?

起きてたか?

俺だよ

友達の声だった

えっ!?なんだよお前、連絡先もしないで

外が暗く、帽子を深々と被っているので、顔はよく見えなかった

よくこの嵐の中来たなぁ〜...

鍵を開け始めた

...

ん?.....

そこで気がついた

(この嵐の中をいったいどうやって?)

(歩いてきたのか?)

その友達には運転免許証を持っていなかった

バスも電車も、この台風の中なら動いていないはず

それに、こんな天気の夜に遊びに来るやつなんて普通いない

(何の用があるんだ?)

怪しいと思いながら、再び覗きレンズを覗いた

どうやってここに来たんだ?

気になったので、ドア越しに聞いてみた

すると、数秒の沈黙の後...

顔を思いっきり覗きレンズに近づけてきた

レンズに映った顔がロウ人形の様に白く、目だけがギョロギョロとしていた

ドアのレンズに顔を近づけて口をこれでもかとばかりに横に広げ、「にいぃっっ」と笑った

ひっ!なんだコイツ!

急いで友達に電話すると、当然ながら、彼は来てないと答えた

ドアを開けないでよかった…

俺は心の底からホッとした

もしドアを開けていたら今頃...

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コメント

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あのしゃしんみた瞬間怖くて涙出てきた。

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