ある日の夏
マイケル
はぁ...
マイケル
ったく、あのクソガキが...
マイケル
仕事中に邪魔してきやがって...
マイケル
あーあ...どうすっかな
スティーブン
おいおい...マイケル
スティーブン
相手はたかが子供だぜ?許してやれよ
マイケル
あのな、あのガキどもはな散々うちの商品を盗んだりぶっ壊したりしたんだぞ
マイケル
その事をどう許すってんだよ!アイツ等はただの自覚なしの虫けらなんだ!分かるか!
スティーブン
HEYHEY...激昂は良くないぜ。baby...
スティーブン
俺の名前が有名な監督と小説家と同じ名前だって事を自信を持って誇るように
スティーブン
お前も何か自信を持て。
スティーブン
いいか?【怒る】って言うのは精神が不安定で病んでいたり鬱になってたり、または恐怖だったりと
スティーブン
それと同じ、余裕がない状態を意味する
スティーブン
では何故余裕が無いのか
スティーブン
自分を嫌悪しているからだ。「出来るわけない」と諦めてしまうからだ
スティーブン
そりゃ俺だってナルシストのように自分が彫刻の銅像みたいに美しく大好きって訳じゃない。
スティーブン
ただ俺は有名人と同じ名前ってだけだからな
スティーブン
でもな?自分にそういう、誇れたり得意とするモノがあれば
スティーブン
ネットとかに投稿したり世間にさらけ出せばモノにもよるが有名になれる可能性がある。他でもいいが
スティーブン
例えばピアノだったりゲームの攻略RTAだったりと
スティーブン
そういった自分にあるヤツを磨いたり成長させれるのがあれば人はそれだけでもやろうとする考えを持てば
スティーブン
失敗したとしても挫けず次に繋げる自信が自然と込み上げてくるもんだ
スティーブン
お前だってあるだろ?
マイケル
...
マイケル
自信...か
マイケル
そういや、最近新しい物に挑戦しようと思った事があったな
マイケル
昔、母さんに教えられた言葉で...
マイケル
【当たって砕けろ】って自信がないとき、よく言われてたなぁ...
マイケル
...
マイケル
ありがとうよ、元気づけてくれて
スティーブン
いやいや、いいよ
スティーブン
俺はそういうやって名言ぽいモノを言ったり、当たり前の事を詩の言葉のように言ってるだけだからな
マイケル
ははっ、おもしれえヤツだ
マイケル
でもだからと言って許される行為じゃないからな!器物破損や万引きはな!
スティーブン
分かってるって...
二人がそんな会話をしていると...
マイケル
ん?何だアレ?
スティーブン
へ?
女性1
いやぁぁぁぁぁ!!
男性1
お、おい!血が...血が!!
住宅街の道路で住人が騒ぎ立てているのは
人の【死体】だった
体の至るところに肉が溶けて骨が剥き出しになっており、辺りには血が付いていた。
誰が見ても異常だと分かる光景だった。
マイケル
嘘...だろ?
スティーブン
人が...
その時、だった。
恐らく死んでいるであろう倒れている人物は
なんと、突然立ち上がり
そして...
スティーブン
おいおい...!
マイケル
この姿って...まるで...!?
マイケル&スティーブン
ゾンビじゃないか!!
立ち上がった人物は二人が言った通りに近くにいた住人に襲い掛かった
男性1
うがァァァァァァァァァ!!
女性1
きゃアァァァァァァ!!
男性1
誰かァ!!誰かァァァ!!だずげでぇぇぇ!!いだい!!いだいよぉぉぉ!!
スティーブン
て、てめえ!この!
マイケル
スティーブン!?
スティーブンは喰われている男性を化け物から引き離す
スティーブン
よし!大丈夫か!?
男性1
あ...ああ...が...
スティーブン
...
スティーブン
惜しかった...遅すぎたか
マイケル
その人は...今くたばったようだな
うめき声と共に化け物が二人に近づく。
スティーブン
マイケル...
スティーブン
アレ...
マイケル
え?
奥を見ると化け物...【ゾンビ】の大群が住宅街へ押し寄せている。
マイケル
おいおいおいおい...!!
スティーブン
まずい...逃げるぞ!!
マイケル
お、おい!待てよ!
二人はそのまま一本道の道路を全速疾走で駆け抜けて行った。