優子
2年の2学期が始まる頃…秋
優子
ザワザワした教室
優子
席を離れて友達と話す人や、荷物をまとめる人の姿
優子
嬉しかったり、寂しかったりの席替えのクジ
優子
私は一番後ろの窓側の端
優子
友達とは離れたけれど、風が涼しくて気持ちいいから嬉しかった
優子
隣は女子に人気の男の子、颯太くん
優子
イケメンで頭も良くて勉強もできる
優子
だから、1年の頃から今もずっとモテてる
優子
けど、基本は一人で無愛想
優子
まあそこもいいらしい
夏菜子
優子、颯太くんの隣なんて羨ましい!
優子
べつに話したことないしきっと席替えするまで話さないよ
4時間後
颯太
教科書忘れたから見せてくれない?
優子
え、?
優子
いいよ
優子
机をくっつけると、机の間にできた溝に教科書を置いた
優子、いいなぁなんて声が飛んでくる
そんなもんか
授業が始まると視線は無くなって、みんなの頭は下を向く
まあ午後1で現代文なんて眠くなるよね
先生はただひたすら黒板に文を書いて黒板と話してる笑
窓の外をボーっと見てる私
颯太
ねえ、
優子
んー?
颯太くんの方を見る私に1つキスをした。
は?
はあ?!?!