ああ、
頭が痛い、
あの人の元に来てからずっとだ、
何かが聞こえる、
ずっと、
聞こえる。
何かが呼ぶ、
知っている声、
優しさが隠しきれない声、
安心する声、
でももう聞けない声、
苦しそうに、
辛そうに、
泣きそうになりながら、
呼ぶ声、
戻れ、戻れという声、
馬鹿だな、
もう、
戻ることなど出来やしないのに、
あいつとの記憶が駆け巡る。
楽しかったこと、
苦しかったこと、
全部思い出す、
辞めてくれ、
もう、
戻れないんだ、
つらいから、
苦しいから、
逃げてるんだ、
まだ苦しんで欲しいのか?
そんなことないなら、
もう呼ぶな!!
Mr.X
あいつの声が、
顔が、
頭から離れない、
悲しそうに、
苦しそうに、
必死な顔、
あいつは知ってんのかな、
お前も苦しそうな顔してるって、
楽しかった、
苦しかった、
今でも鮮明に思い出せる、
守りたいもの、
大事な、
大切な、
生徒たち、
謝りたいなぁ、
こんな先生ですまないって、
でももう無理だ、
もう俺は敵で、
生徒たちの仲間じゃない、
先生じゃない、
ただの、
敵だ。
なのに、
思い出が、
生徒たちの笑顔が、
声が、
頭から離れない、
こんな先生ですまない、
うるさい、
うるさいなぁ、
うるさい、
痛い、
痛いなぁ、
痛い、
『助けて』
なんて、
言えるわけないのに、
コメント
2件
先生……!誰も先生に苦しんで欲しく無い……苦しんで欲しく無いから呼んでるんだ……呼ばれる声が辛いなら……それはきっとまだ戻りたい気持ちがあるからじゃないかな…… 僕には分からないけど……でも……戻って来て……欲しいな……泣