樹
碧
樹
友人の樹が目の前で 手のひらをヒラヒラさせる
碧
樹
樹
碧
碧
樹
樹
碧
樹
樹
碧
樹
碧
樹
奏
碧
樹
奏
奏
樹
俺には悩みがある
奏
樹
奏
それは 気持ち悪いストーカーについてだ
少し仕事で微笑みかけただけなのに 勘違いして しつこく付き纏ってくるのだ
ここ最近クラスの前にまで 来るようになった
樹
樹
俺のシフトまで調べて 当たり前のように毎日店に来る
でも、親のために バイトはやめたくない
奏
俺は…一体どうすればいいんだ…
碧
気付くと 心配そうにこちらの顔をのぞきこむ 2人の友の顔が目の前にあった
奏
奏
樹
碧
碧
碧
樹
奏
碧
ふと 今までうるさかった教室が 静まりかえった
そして ヒソヒソと話し始める
女子1
女子2
女子1
女子の声につられて こっそりと視線を 教室の扉の方へ向ける
俺をストーカーする あの女が立っていた
慌てて視線を自分の机に戻す
女子2
女子1
女子2
女子2
女子1
女子1
女子2
女子1
女子1
女子2
女子1
女子2
パタパタと女子が 教室を出て行く
視線が痛い…
吐き気がする…
毎日毎日… 何なんだよ…本当に…
奏
奏
樹
碧
碧
碧
こいつらを巻き込みたくない
こいつらはすごく優しいから きっと心を痛める
碧
碧
樹
樹
奏
友人の思いやりに 久しぶりに心から…少し笑顔になった
ーーバイトにて
碧
またあの女… 来るのかな…
次バイト以外で会った時 付き纏わないでくれって、頼もう
流石にバイト中に 修羅場になったら困るし…
きっとあの女も何が嫌なのかとか… ちゃんと話せば分かってくれるだろ
碧
ストーカーの女
碧
すぐそばにあの女が立っていて 俺は反射的に後ずさる
いつの間に…!?
考え事に夢中になり過ぎて 気づけなかった…!
ストーカーの女
女は頬を赤く染めながら うっとりと微笑む
ストーカーの女
吐き気がする 怖気が止まらない
碧
平静を装いつつも 心臓は痛いくらいに鼓動する
混乱で自分が何を喋っているのかさえ 分からない
ストーカーの女
碧
なんとか声を絞り出す
ストーカーの女
ストーカーの女
ストーカーの女
気持ち…悪い…気持ち悪い 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…
ストーカーの女
ストーカーの女
女はニコニコと笑いながら 帰って行く
店員
店員
碧
店員
碧
碧
店員
碧
昨日は辛かった
こんなのが続いたら 俺は正気を保てない
なんで俺がこんな目に…
碧
樹
樹
碧
奏
樹
奏
奏
樹
樹は、はぁーーーっと 息を吐いていく
そして思いっきり息を吸い込んだ瞬間
カシャッ
樹
碧
奏
樹の写真を撮った奏が 腹を抱えて笑いだす
樹
奏
奏
碧
奏
奏
樹
樹
奏
奏
奏
樹
涙目で顔を真っ赤にした樹が スマホを奪おうと手を伸ばす
樹
奏
奏
樹
奏
碧
碧
奏
奏
碧
樹
樹
奏
樹
奏
碧
碧
奏
樹
樹
樹
樹
樹
樹
奏
奏
樹
小さい小学生たちが走り回る
奏
奏
奏
気づいてたんだな…
碧
言ってもいいのか?
俺のことをこんなに心配してくれる 優しいやつらに
いや
だからこそ俺も 優しさに誠実に応えたい
碧
2人の目が俺を 真っ直ぐに見つめる
碧
樹
樹
碧
碧
碧
樹
樹
奏
碧
碧
碧
碧
碧
碧
奏
碧
今まで貼り付けていた虚勢が剥がれて ボロボロと本音が漏れる
碧
碧
碧
碧
奏
樹
樹
樹が目を希望に輝かせる
樹
樹
奏
樹
樹
樹
碧
奏
奏
奏
樹
奏
奏
樹
樹
碧
樹
樹
碧
碧
碧
奏
樹
樹
樹
碧
樹
奏
奏
奏
奏
樹
碧
奏
樹
そう言って友は笑ってみせた
碧
碧
碧
碧
碧
碧
碧
碧
ーーグループラインにて
碧
碧
碧
碧
碧
碧
碧
碧
碧
碧
そう思いつつ俺は自宅の玄関を開けた
碧
碧
碧
碧
碧
碧
いつもなら笑顔で飛びついてくる 妹の姿が見えない
遊びに行ったのか?
帰ってきたら 鍵は閉めろって言っておかないと
碧
自分の部屋の机の上に 紙が置いてあった
かなり分厚そうに見える
碧
手にとって読んでみる
碧
それは あの女からの ラブレターだった
碧
一枚一枚読んでみる
吐き気がして 頭がぐらぐらする
碧
碧
なんでこんな手紙が 俺の部屋に
そう考えて背筋が凍った
あの女…この部屋に…いる?
ガタガタと手足が震える
手がブレて手紙がよく読めない
押入れの妹さん? 許してくれる…? 何を…何を言ってるんだ…?
そして最後の
後ろをふりかえってみて
との一文を見て
疑念は確信に変わった
恐る恐る振り返ると
ストーカーの女
あの女が立っていた
生徒B
生徒A
生徒B
生徒B
生徒A
生徒B
生徒B
生徒B
生徒A
生徒A
生徒B
生徒A
生徒B
生徒B
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ラブレターは 一話→加害者目線 二話→被害者目線 になってます✌︎('ω'✌︎ )