「お前が勇者か」
意味がわからない。
ドアを開けて、なんかいかつい兵士に突然勇者か?と聞かれてもわからん。
でも、これだけは言える。
ジン
俺は、勇者じゃないです
兵士
名前は?
ジン
ジン、です。
兵士
孤児の?
ジン
(イラッ)ええ、そうですけど。
兵士
来い。
ジン
は?
兵士
王に呼ばれたのだ。
ジン
ん?
兵士
行くぞ。
ジン
マジか
すっと、頭に浮かぶ王の噂は、お世辞にも、良いものとは言えない。
俺は、この国の自堕落な貴族や、王族が嫌いだ。
ジン
ハァ、面倒なことになった。
ジン
(拘束は、されてない辺り死刑とかの罰はないだろうが不安だな。)
2日程経ちようやく、王城いや、城下町に着いた。
沢山の出店。人が沢山いて、食べ物に困ってない肉付き。綺麗な、服装。匂いも、どこか清潔感がある。ここは、同じ国なのに、まるで、別の世界だ。
周りからの視線も気になる。「何であんなとこに汚い子が」とか、聞こえる。
気にしたら負けなのだろう。そう思いつつ、兵士の跡を追う
兵士
着いたぞ。ここが王城だ。
ジン
(少し見えていたが、やっぱ)でけぇ
兵士
,,,行くぞ。
兵士
門番と話してくる。待ってろ
ジン
はい。
ジン
(この兵士は俺から見る限り、いい奴だ。礼儀がなっていて、野宿でのメシも作るのを手伝っていた。)
ジン
(第一印象は最悪だが、いい奴なんだよ。)
そう思っていると、戻ってきた。
兵士
話をつけてきた。
兵士
行くか。
ジン
はい。
兵士
(礼儀がなっている孤児だな。)
兵士
まず、お前にはその服と、匂いをなんとかしてもらう。
ジン
はあ、でもこれ一張羅なんですけど。どうしたら、
兵士
次女が寸法して、仕立て屋がすぐに作るんじゃないか?
ジン
わかりました。
兵士
ああ、着いたぞ。
兵士
取り敢えずお前の部屋だ。中に次女がいる洗ってもらえ。フッ
ジン
え?
ギイィ
中には、次女らしき人が沢山いる。
兵士
任せたぞ。
次女
はーい。
次女
じゃ、早速洗っちゃいますね。
ジン
俺、一人で洗えますから。
ズルズルと引きずられる。
可愛いと思ったのは、違った。怖いホラーだ。兵士に助けを求めたが、目を逸らして笑ってたよ。絶対に許さねぇ
その部屋に俺の悲鳴が少し聞こえたらしい。
次女
あっ、可愛い〜
次女2
少し、震えちゃってる。
次女
あはは。
寸法中
どうやら俺は、もう少し経ってから、王様と話せるらしい。
ジン
(楽しくなればいいんだが)
ーーーーーー作者からーーーーーー
あれ、思った以上に長い。
謁見開始!てとこまで進めるつもりが。
意外に長い。このまま、ズルズルしちゃうかもしれないです。
それでも、よろしくお願いします!