…………
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
俺は強引に引っ張られ連れていかれた
どこか篠崎と似ているような気がした
…………
すこし移動しただろうか
小さな丘を越えると美しい景色が目の前に広がった
そこは海だった
でも、ただの海じゃない
透き通っているんだ、ものすごく
人間界では見れない美しさ
俺はこの海を一生忘れることは出来ないだろう
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
凪は砂浜に横たわっている木を指さした
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
俺は凪の隣に座った
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪が突然、大きな声で叫んだ
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
凪
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
俺は久しぶりに声を荒らげた
凪
凪は驚いたような、悲しいような表情をしていた
雨宮 誠
凪
2人の間に沈黙が流れる
その時間は数時間にも数日にも感じられた
凪
凪が小さな声で話し始める
凪
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
凪
凪
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
俺はいつの間にか泣いていた
心の中で何かの糸が切れたように
涙が溢れ出てくる
今までの悲しみ、ストレス、不満…
全ての感情が爆発した
凪
凪
凪はそれ以上何も言わず
俺を強く抱きしめた
凪は俺より小さかったが
背中に回された手は俺を包み込んでくれるような
そんな手だった
…………
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
その時だった
凪の身体が光を発し始めた
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
凪
雨宮 誠
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
凪
凪の小さな手にはブレスレットが握られていた
白い綺麗な羽がついているブレスレットを
雨宮 誠
凪
凪
雨宮 誠
俺は自然と微笑んでいた
凪
凪
凪がそういった直後…
俺は元の場所に戻っていた
雨宮 誠
雨宮 誠
腕に何かが触れた
雨宮 誠
雨宮 誠
それは凪がさっきくれたブレスレットだった
雨宮 誠
雨宮 誠
翌日
写真部、部室
女子たちがきゃあきゃあと楽しそうに雑談している
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
篠崎 美優
篠崎 美優
篠崎 美優
雨宮 誠
雨宮 誠
雨宮 誠
俺は不器用に口角を釣り上げる
佐藤 桜
篠崎 美優
篠崎が抱きついてくる
雨宮 誠
篠崎 美優
雨宮 誠
篠崎 美優
佐藤 桜
雨宮 誠
篠崎 美優
篠崎 美優
佐藤 桜
篠崎 美優
雨宮 誠
篠崎 美優
佐藤 桜
雨宮 誠
篠崎 美優
雨宮 誠
篠崎 美優
これが幸せなんだ
そう思った
凪の言う通りだ
自分から周りを遠ざけてただけだった
いざ目を向けたら俺の周りは暖かい人ばかりだった
この幸せに気づけたのも
凪から貰ったプレゼントのお陰だ
雨宮 誠
そう心の中で呟いた
その頃、凪は…
凪
凪
凪
凪
凪
凪
と、笑っていたのだった
「雨の降る宵の口に君は現れた」
[完]