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b r
b r
椅子に腰掛け 指を白鍵と黒鍵に置く
•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
何度も聴いた音色
素敵な曲のはずなのに 頭が痛くなってくる
部屋に散らばった覚え尽くした楽譜たちが こちらを見つめてくる
楽譜はもう全部必要なくなった
手が覚えてしまったんだ
忘れたい
最初からピアノを弾き直せたら
少しは楽しいんじゃないかな
つらい
やめたい
こんなマイナスの感情を抱えてしまうのは 全部全部奇病のせいだ
〈 b r の奇病〉 『奏永病』 ピアノを長時間引き続けないと 生き永らえない奇病 治療法:???
b r
こんなにも苦しんでいるのに 僕は生きている
行きたい理由があるから
それは 好きな人がいるから
緑色の s h k
叶わない恋ってやつだ
s h k は僕に 恋愛感情を持ってはくれない
今も…これからも きっと。
だからって諦められない
断られようとも せめて気持ちだけは伝えたい
もし断られたら 生きる意味を完全に失うことになるけど
ピアノを弾かず 奇病に侵されて死ぬんだ
生き地獄なんて 味わいたくないから
s h k が好きで好きで 苦しくなるから
b r
恋さえしなければ 楽だったのに
生きることなんて捨ててやって
辛いと思うことも二度となくなる
幸せじゃないか
でも…今死んだとこで幸せはない
後悔が残るだけだ
b r
苦しむ体に謝る
僕が恋するあの人に謝る
メンバーに迷惑をかけることに謝る
b r
手にもピアノにも 雫が伝う
ぐちゃぐちゃな視界を無視して
ピアノを弾いて
またひとつ、 こころにヒビが入っていく
ぽたっ……ぽたっ…
閉めた蛇口から 残された水滴が落ちる
食器も洗い終わり 乾いたタオルで手を拭く
誰もいないリビングで ソファに座り虚空を見つめる
k r
俺は密かに メンバーに恋心を抱いていた
紫色の s m
彼には手を触れることさえも 許してもらえなかった
目も合わせてはくれなかった
一体どうして…
…未来を見れば。
k r
未来なんて見たくない
最悪な未来が待ち受けていたら 俺はどうしたらいいんだ
それに人の気持ちを勝手に覗くなんて やっていいことじゃない
〈 k r の奇病〉 『償来病』 命をすり減らす代わりに 未来を見通すことのできる奇病 治療法:???
k r
命をすり減らすのは重すぎる
未来を見れることの 凄さはよくわかるけど…
k r
k r
ちゃんと人間らしく
ありのままの俺を好きになって欲しい
未来を見て改変なんてしない
絶対…振り向かせてみせるからな…〉
s m
あ〜あ…
余計なこと 聞いちゃった
好きな人いたのか…。
さっき心配してた k n ?
他のメンバー?
俺の知らない人?
…どうでもいい
ただ k r に好きな人がいたショックと 想い人への憎しみを感じた
用事があったリビングに背を向け 部屋へと走り去った
k r
廊下を走る音が聞こえる
ドアを開けて確認すると 体の一部が見えた
k r
今日着ていた服を覚えている
履いていた靴下を覚えている
間違いない
s mのものだ
k r
嫌われた?
引かれた?
k r
足から崩れ落ち 震えながら泣く
誰かに気づかれるかもしれない
そんな不安より 聞かれていた事実が俺を苦しめた
k r