テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あま
正直に言うと、 オフィスに入る前から、 心臓の音がうるさかった。
くるみ
くるみ
くるみ
自分に言い聞かせてる時点で、 もう負けている気がする。
先輩マネ
先輩マネ
くるみ
全然大丈夫じゃないけど
先輩マネ
先輩マネ
先輩マネ
先輩マネ
その言葉に少しだけ安心して、 少しだけ残念になる。
くるみ
くるみ
それなのに
先輩マネ
先輩マネ
先輩マネ
くるみ
名前を聞いただけで、 思考が一瞬止まる。 画面越しに何百回も呼んだ名前を、 "仕事"として口に出す日が来るなんて。 ドアをノックする。 ♪コンコンッ
くるみ
Lapis
声が低い。 知っているはずなのに、距離が違う。 仕事としての関係だし、仕方ないか
くるみ
くるみ
Lapis
受け取る指先は近い。 でも、触れない。
くるみ
無意識に、そう思った。
Lapis
淡々とした声 優しいけど、温度が一定。
くるみ
本当はいっぱいあるけど! 沈黙が落ちる。
くるみ
くるみ
くるみ
配信で言ってたっけ、 人と話すの苦手って。
Lapis
先に言われた
Lapis
Lapis
あぁ、 拒絶じゃないのに、 "ここまで"って言われた気がした。
くるみ
声が揺れなかったか、少し心配になる。 部屋を出ようとした、その時
Lapis
Lapis
くるみ
いや、待てよ? あれ、私が作った資料じゃないわ
廊下に出て、深呼吸をする。 推しだった人は、 想像よりも静かで、 想像よりも遠くて、 それでも、誠実だった。
くるみ
くるみ
くるみ
なのに、 名前も呼ばれてないのに、 もう心が少しだけ前に出てしまった 気がした。
くるみ
くるみ
そう思った瞬間に、 きっともう遅かった … 。