主
これが多いってことだよ!!
主
ハルヒ
私は首をひねりながら玄関のとびらに手をかけた
ハルヒ
さとみ
もしかしたらロックがはずれて、みんな外に出たのかもって思ったのに…
私はみんなのほうに向き直る
足の近くには、さっきの人形がほうり出してあった
乱暴に投げ捨てたのか、左足と右足が人間だったらありえない方向にねじ曲がっている
人形
初兎
いきなり人形が喋ったからか、初兎ちゃんはおどろいて声をあげた
ないこ
初兎
ないこ
そんな平和な会話をしている間にも、時間はどんどん減っていた
バタン
ころん
急に、頭上からドアを閉めるような音が聞こえた
みんなが顔をあわせる
ハルヒ
…きっと、りうちゃんたちだ
タッタッタッ
私たちは階段を、二段飛ばしで駆け上がった
らびまる
初兎
急にらびまるが喋りだした
らびまる
どうやら、その臭いの持ち主は一階にいるようだ
さとみ
らびまるの言葉もあり、私達はスピードを速めた
主
らびまる
階段を上りきると、らびまるがそう言いだした
ないこ
迷うことなく、らびまるが一番近い部屋に体当たりする
ガチャ
らびまる
ハルヒ
ドアはきちんと閉まっていなかったらしく、らびまるは勢いよく部屋の中へと転がりこんだ
らびまる
その部屋も食堂と同じように照明がともっていた
床にはパステルカラーのカーペットが敷いてあり、奥にはクローゼット、本棚、勉強机が並んでいる
ころん
後からやってきたころちゃんがそうつぶやいた
ガタン
ハルヒ
クローゼットがかたかたと音を立ててゆれた
らびまる
ないこ
ないちゃんは思い切り息を吸うと
ないこ
と叫んだ
さとみ
さとみくんは謎に納得してる…
ないちゃんがいむくんのことを呼んだけど、クローゼットから返事は帰ってこない
ハルヒ
おかしい、そう思い、もう一度名前を呼ぶ
すると、私の声に反応するかのように、クローゼットのゆれは大きくなった
初兎
仏
初兎ちゃんがクローゼットの扉を開けると、その中にはひざをかかえてうずくまるいむくんの姿があった
いむくんが怖がりだってことは知っているけど…
それにしてもこの怖がりかたは異常だ
私達が食堂を調べている間に、何かあったのかな…?
ころん
仏
ころちゃんがそういうと、いむくんは急に助けを求めてきた
ないこ
仏
涙を拭いながら、いむくんは答えた
さとみ
さとみくんが、あきれた表情をうかべた
仏
仏
いむくんは相変わらず、震えたままそう言う
ハルヒ
仏
仏
声をかけると、急に抱きついてきた
…可愛い…少しだけ、そう思った
初兎
仏
ころん
仏
仏
ないこ
仏
いむくんの話は信じがたかった
身長三メートルの人間なんているわけない、あまりにも怖がりすぎて、他の生き物を見間違ったのかな…?
さとみ
さとちゃんがたずねる
仏
初兎
初兎ちゃんはそう言った
…けど、いむくんからは意外な言葉が帰ってきた
仏
ハルヒ
誰も、その言葉は予想してなかったみたい
みんなで、ポカンとした表情をうかべる
さとみ
だけど、さとちゃんはすぐに納得した
さとみ
ないこ
ないこ
みんな納得したように、そう言った
ハルヒ
初兎
みんな、驚いた顔で、私を見つめる
ハルヒ
ころん
ころちゃんはそう言い、ふにゃっと笑った
初兎
初兎ちゃんは、思いついたような様子を見せると
らびまるを抱いて、私に近づいてきた
ハルヒ
初兎
らびまる
二人はそう会話すると、にこっと笑った
四人はドアの前で振り返る
さとみ
初兎
ないこ
ころん
ハルヒ
そう言うと、部屋を後にする
部屋の中には、私といむくん二人きりになった
主
主
主
主
主
主
主
主
コメント
6件
( *¯ ꒳¯*)んふふ((キモ いむくんかわちぃぃぃ!!! 悠くん怖がり……最高かよ(?) 続きが楽しみ
ワクワクして来ました。楽しみにしてます